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続き
ホベルトさんは在留期間の更新を重ね約10年後、「素行に問題ない」などとして日本の永住資格を認め
られた。身元保証人は園長夫婦が引き受け、内田園長は「素直で一生懸命働いている姿を見て、何かして
やろうという気になった」と振り返る。
その後、一家は職を求めて大阪府や静岡県などを転々とした。ホベルトさんは、最近は福岡県内の運送会社に
トラック運転手として勤務。しかし、漢字で書かれた伝票を読むのに手間取るため迷惑をかけると思い、昨年12月
退職。ハローワークに約30回通い、大型自動車の運転免許を持つ強みを生かして運送会社を中心に10社以上の
面接を受けた。しかし、いずれも履歴書が送り返されてきた。佐賀市の知人男性(60)はスーパーや運送会社に
相談してくれたが、「日本人の解雇を考えないといけない時に、外国人を雇い入れるのはとても無理」と断られたという。
内田園長は「日本にいたいという願いをかなえてやれず悔しいが、今の日本は外国人にとって過酷。帰国した
方がいいのかもしれない」と複雑な胸中を明かす。
ホベルトさんは「日本人は自分が苦しい時でも、私たちを助けてくれた。大好きなこの国にずっといたかったが
仕方ない」と言い、帰国後は親族に仕事を紹介してもらう予定だ。
日本語で育ち、母国語のポルトガル語の読み書きがあまりできないフィリオさんは「日本で勉強して働きたかった。
また戻ってきたい」と話した。(本部洋介)
以上