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★「卒業証書いらない」 悲しい春、深刻さ増す県内の不登校 金沢の中学生もその1人
・石川県内の公立中学校で卒業式がピークを迎え、生徒らが三年間の思い出を胸に学びやを
巣立っていった。その晴れやかな表情とは対照的に、不登校のまま卒業していく生徒も少なくない。
県教委によると、県内公立中学校の不登校生徒数は二〇〇七年度、九百三十七人で過去最多。
十六日、保護者とともに卒業証書の受け取りを拒否した女子中学生(15)も、その一人だった。
受け取りを拒否した女子生徒の母親(49)によると、女子生徒は入学後間もなく、複数の生徒から
暴言を吐かれたり、仲間外れにされたりして休みがちになったとしている。
女子生徒は一年生の夏休み前からほとんど登校しておらず、母親は「学校に何度も相談したが、
誠実な対応はなかった」と話す。
同校の卒業式は十六日午前に行われ、同日午後に生活指導と学年主任の教諭二人が卒業証書を
渡すため女子生徒宅を訪れた。母親は「娘は学校でいじめられ、登校できなくなり授業も受けていない。
卒業証書はいらない。娘も同じ思い」と強い口調で受け取りを拒否した。
学校は、女子生徒が一年生だった二〇〇六年春ごろ、仲の良かった生徒と疎遠になったり、きつい
言葉をかけられたりした事実を確認した。しかし、当事者の生徒に「いじめ」の認識がなかったこと
などから、いじめではないと判断。当事者の生徒には指導し、女子生徒には担任教諭らが定期的に
家庭訪問し、登校を促したという。校長は「女子生徒が嫌な思いをしたのは事実で、対応を続けて
いたが理解されず残念」と説明している。
県教委のまとめでは、県内の公立中学校の不登校生徒数は昨年度、前年度比五十六人増の
九百三十七人と過去最多。いじめの件数は同百六十四件減の六百二十件となっている。
卒業証書の受け取り拒否について、金沢市教委は「(この女子生徒に対し)学校とともに長期に
わたって対応を続けており、心配している。卒業証書の問題も含め引き続き解決に向け努力
したい」(学校指導課)としている。(一部略)
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