09/03/17 13:09:31 G5cOy6Mb0
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現在小沢事件を指揮している佐久間特捜部長の同期だった、元東京地検検事の郷原信郎氏の話が非常に面白い(1:17頃~)。
「最初この程度の容疑(虚偽記載)だけで、これだけ政治的に大きな影響を与えるような時期に小沢氏の
秘書を逮捕することはあり得ないと思っていた。しかし、どうもその"あり得ない事"が起きているんじゃないか
という雰囲気を感じている。」
「検察は今、旧日本軍のガダルカナル戦の状態に入りつつあるようだ。捜査開始当初はその重大性を少なく見積もっていた。
戦略目標がはっきりしないまま、アメリカ軍にガダルカナルの基地取られたからとにかく取り返そうぜ、とどんどん
兵力を逐次投入していって、とんでもない事になっていって、泥沼にはまり掛けている、という状況じゃないか。」
「あっせん利得罪は、議員の権限行使に関連する物じゃないといけない。議員の権限というと、質問権とか国政調査権
という物に限定され、これはほとんど使えない。使ったケースは少なくとも国政レベルではない。」
「こんな物では全然悪質性が足りない。こんな物で起訴しても、これだけの政治的影響を与えたことについて
説明が付かないぞと言われてしまうので、一生懸命説明を付けようとしているんじゃないか。」
「"談合受注の見返りとして寄付が行われたんだ"という事にすれば一応理屈上は「贈収賄」のような雰囲気に
出来ると思ってるんじゃないか、彼らは「理屈」が好きですから。そのようなところを目指して、60人ぐらいの大変な
兵力を投入してやっているようだが、その捜査に成功するかというと、極めて見通しは暗いんじゃないか。」
「実態的に、本当に特別の権限に基づいて談合の世界に影響を及ぼすことが出来たのか、というと
どうも考えられない。ゼネコンという受注調整の世界は非常にファジーだから色んな物に怯える。「この人が強い」と
言われていると、一応この程度はお付き合いしておこうか、というような事になる。そのような話が主であって、具体的な
政治献金と受注との関連性なんていうのは殆ど出てこないんじゃないか。」