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ロシア・サハリンで二月に行われた日ロ首脳会談で、麻生太郎首相が「日本はアジア
太平洋地域のパートナーとして、ロシアと互恵関係を築く用意はある。しかし、平和条
約の締結なしには不可能だ。ロシアがこの問題を前進させるつもりがないのなら、互恵
関係はできない」と述べて、メドベージェフ大統領に北方領土問題の解決を強く迫って
いたことが十五日、明らかになった。
日本政府関係者によると、首相はこの発言に続けて、四月二日、ロンドンでの金融サ
ミットの際に予定される次回首脳会談までに、ロシア側が領土問題解決に向けた提案を
するよう求めた。大統領は「検討する」と答えたという。
メドベージェフ大統領は昨年の北海道洞爺湖サミットでの日ロ首脳会談で「領土問題
が解決されれば、両国関係を抜本的に変えられる」と熱意を見せた。
しかし、ロシア側から進展に結び付く具体的な動きが出てこないことから、首相が事
実上の最後通告を突きつけた格好だ。
平和条約を締結するには、四島の帰属問題を決着させ、日ロ間の国境を画定させる必
要がある。首相は会談翌日の衆院予算委員会で、サハリン会談に触れて「次回会談まで
に、この帰属の問題の答えを示してほしいと提案した」と答弁していた。
一方、大統領はサハリン会談で「独創的で型にはまらない新たなアプローチ」で領土
問題に取り組む方針を表明した。政府はロシアが示す提案をたたき台にして、領土交渉
を進めたい考えだ。
■ソース(東京新聞)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)