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★余録:青木の法則
・政権の強度を測る基準として「青木の法則」というのが注目されたことがある。
自民党の青木幹雄前参院議員会長が小泉内閣発足後に唱えた。「安定政権の場合、内閣支持率と
自民党の首相支持率の総和は常に100%」というものだ
▲小泉内閣発足当初、小泉純一郎首相に対する自民党の支持率は、青木氏の見立てではせいぜい
20%程度と低かった。首相が党との対立構図をつくったからだが、世論調査の内閣支持率はそれを
埋め合わせるのに十分な80%前後の高さを示した
▲麻生内閣は世論の支持が10%台と超低率だ。違法献金疑惑で民主党代表の秘書が逮捕される
という“敵失”があったにもかかわらず支持率は低迷したままだ。不人気をカバーするほどの、
とてつもなく高い党内支持があるとも思えない。安定政権とは映らない
▲なのに、政権は間もなく半年を迎える。党内の「麻生降ろし」の動きは沈静化し、有力者からは
「任期いっぱいやれ」との声も出始めた。符節を合わせたように、麻生太郎首相の著書「とてつもない
日本」が突然売れ出したという
▲奇妙な状況だが、最近首相が元気そうに見えるのはそうしたことの影響かもしれない。先週の
内閣メールマガジンでも「総理を務めることとなったのは天命だと考えています」「気力、体力ともに
充実しています」とやる気をアピールしている
▲麻生内閣が「青木の法則」の例外なのかどうかはわからない。ただ、この法則には安定政権と
認定するための要素として重要なものが抜けている。「不支持率」の存在である。異様に高い
不支持率の内閣の寿命はいかほどか。「青木の法則」からはその解答は出てこない。
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