09/03/16 13:46:06 /i0YmpWU0
誰も指摘しないようなのでひとつ付け加えたいんだが、
URLリンク(www23.atwiki.jp)
「御心ずかいを戴き恐縮でした」の「た」の字はおそらく「多」という字の
崩し字だよな。
普段俺たちが使っている「た」の字は、もともと「太」という字の
崩しだ。要するに、麻生さんの文章は異体字を使っている。
江戸時代の浮世絵や版本で、かな混じりの文章を読むとわかるが、
こういった異体字や、「ず」と「づ」を入れ替えるとか、そういったことは
洒落や教養を表すものとして常時行われていたことだ。
たとえば、「~づくし(尽くし)」という言葉があるが、「~ずくし」といった表記したりすることもある。
「た」一文字だけでも、「堂」とか「当」とか、いろんな異体字がある。
たった一つの表記で通すのは逆に野暮なわけだ。
今の常用漢字は、覚えやすいように、数ある異体字のなかから
強制的に一文字をえらんで正しい、と決めたものなわけだ。いわば簡易的な日本語表記。
現代の書道でも、くずし字や異体字などはきちんと勉強するよね。
麻生さんの字は、明らかに異体字や崩し字をきっちり学んだ字だ。
この手紙は私信であり、はなから麻生さんは常用の表記など念頭になく、
古風な文体で文章を書いている。
私信であるから、「ずかい」が現代の表記ではおかしい、と攻撃するのは
そもそも筋がちがうし、もしそれを攻撃するならば、「た」の異体字、「気」の旧字
も現代の仮名遣いからしたらおかしい、と指摘しなければいけない。
この件に関して、マスコミと麻生さんとどちらに教養があり、どちらが無知かといったら、
いわずもがなだよな