10/07/16 20:31:08.30 7fTqUxBN BE:502761492-PLT(12010) ポイント特典
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◆量産される過剰な「二つ名」の先駆者・西尾維新
ラノベに多いのが「超電磁砲(レールガン)」や「炎髪灼眼の討ち手」、「漆黒の魔女」などの、
作中での知名度と戦闘能力を表す、「二つ名」、「通り名」だ。
元々90年代の頃から、『スレイヤーズ』などでも多用されていたが、二つ名のデフレともいうべき氾濫状況を作り出したのは、
ゼロ年代の代表的作家、西尾維新さんかもしれない。
西尾さんの小説<戯言シリーズ>には、「戯言遣い」、「人類最強」、「人間失格」、「永久立体(キュービックループ)」
などの独特の二つ名をもったキャラクターが大量に登場する。
しかもその殆どが過剰な言葉遊びに彩られた、一見無意味とも思えるほどの遊び心に満ちたものだ。
◆カリスマ作家 ・奈須きのこの影響力の凄さ
そんな西尾さんとゼロ年代の作家として双璧をなしているのが、アダルトゲームブランド「TYPE=MOON」のシナリオライター、
奈須きのこさんだ。
奈須さんが手がけた『月姫』は最初、同人作品ながらも口コミで評判が広まり、現在もなおネットオークションでは高額で取引されている。
そして商業作品として発売された次作『Fate/stay night』は、エロゲー史上に残る大ヒットを記録。
一時期の同人誌即売会はTYPE=MOON作品で埋め尽くされた。
『Fate』は古今東西の英雄達が現代日本の都市で戦争を繰り広げるストーリーで、「伝説」や「英霊」といった厨二病ワードが満載。
TYPE=MOONのゲームはクリアに何十時間もかかる分量ながらも、講談社の「ファウスト賞」という新人賞への応募作が当初『月姫』の影響で、
吸血鬼の出てくる作品になっていたという。
ライトノベルの西尾維新と、ノベルゲームの奈須きのこ。
2010年代も彼らは独自の厨二センスでオタク業界を引っ張っていくのだろうか。
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