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【全国の田中さんが泣いた】野球部員不足補う 福岡高浄法寺校・田中さん
「9人で試合ができるのは一生の宝物」。二戸市の福岡高浄法寺校は野球部員7人と他部から
の助っ人2人の9人で、13日開幕する第92回全国高校野球選手権岩手大会に出場する。生徒
数の減少で部員不足に悩んだチーム。やっとそろったナインは、大会前のある練習試合で心を
一つにした。
「浄法寺の最後の練習試合になるかもしれない」。4日の八戸高との試合。九回二死を迎えると、伊藤崇監督はベンチを出た。
「代打、田中美樹」。1年生から3年間、マネジャーとしてチームを支え続けた10人目の選手に贈るサプライズプレゼントだ。
野球好きの家族の影響を受けながら「野球をやってみたい」という思いを封印してきた田中さん。
昨年冬は現3年生6人だけの練習をそばで見てきた。
「おまえが出ろよ」。選手が飛ばす冗談にも「できることは助けることだけだった」。人数不足を
補うため球拾いにグラウンドを動き、大きな声を出す。伊藤監督が「あいつを主将にしたかった」と
打ち明けるほどの存在になった。
「ホームランでいいぞー」。驚きとうれしさのあまり、「半泣き」状態でバットを構える田中さん
に仲間たちは温かいやじを飛ばした。思いっきり振ったバットに当たったボールは投手前へ。相手校
の選手や父母からも大きな拍手が送られた。
「9人いてやっと野球ができる。きっと、選手たちよりそれを実感した3年間だった。
終わりなんて想像できないけど、とにかく笑顔で楽しい試合をしてほしい」。選手にこの夏初めて
渡した手作りのお守りは「必ず試合に出る」と、あきらめずに追い続けた白球の形に作った。
甲子園切符をかけた74校の球児たちの熱戦は25日まで盛岡市三ツ割の県営球場など4球場で繰り広げられる。
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