10/07/03 14:16:51.31 jdrhbHCh BE:2176562197-PLT(13072) ポイント特典
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人間も動植物も底の底では全て繋がっている
衝撃の映画である。
アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞後、撮影地の和歌山県太地町の抗議、また、公開直前になって
3つの劇場の上映取りやめなど、いろいろと話題の作品だ。私も観るまでは漠然とイルカ漁の実態を暴く映画と
思っていたのだが、観て仰天した。それだけじゃなくて、この映画には私の知らなかったこと、たぶん、ほとんどの
日本人が知らないだろうことがいっぱいあった。もう観ていて胸が引き裂かれそうになったショッキングな映画だった。
映画は太地町での映画スタッフの状況から入る。町の人々のスタッフへの嫌悪と監視や尾行、取材拒否はすさまじい。
イルカ漁が行われている入り江(コーヴ)へは近づくこともままならない。そこでまず本作の中心人物である活動家の
リック・オバリーの経歴が大きくクローズ・アップされる。
彼の話で私はイルカショーに使われるイルカたちがストレスで胃に潰瘍ができ、胃薬が欠かせないとか、イルカショーの
イルカたちは一頭15万ドル(一頭500万円という説もあるという)で売り買いされているとか、イルカは自分で息をすることを
止めて自殺するとか、彼らには透視能力がある、ということを知る。
太地町ではショー用に選ばれなかったイルカは殺され食用に販売されている。しかもその肉は鯨肉と表記されて
売られていることもあり、イルカの肉は水銀値が非常に高く人体への影響が懸念されるというのだ。それからそれから…と、
驚くべきことが次々に明らかにされる。もうあ然である。
さらに映画は入り江での殺戮を撮るために、ハリウッドの特撮技術で有名なILMに特注隠しカメラを発注し、夜中にこっそり
隠しカメラを設置。撮影に成功するくだりはドキドキハラハラのサスペンスタッチで、大いにクライマックスを盛り上げる。
そして撮られた驚愕の映像―血で真っ赤に染まった入り江、追い込まれ逃げ惑うイルカたち、銛で何度も突かれ、ナイフで
喉を切られ暴れ鳴く何10頭もの…とても正視できるものじゃない。卒倒しそうになりながら、その血っていったいどうなるの!?
となぜかすごい疑問が浮かぶ……。
>>2-へ続く
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