10/07/01 01:09:05.77 Axtjwg7P BE:1165125694-PLT(12001) ポイント特典
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記者の目：働く女性の更年期＝小川節子（生活報道部）
女性の社会進出が当たり前になった「均等法世代」もすでに４０代後半。更年期のまっただ中にいる。
個人的な問題として片づけられてきた更年期症状が社会的な問題として新たに浮かび上がってきた。
８４年１０月１日付本紙家庭面「精神状態に左右される更年期障害」の記事にこんな一文が載っている。
「更年期がそんなに苦しいものだとは、思ってもみなかった」。当時２０代だった私の取材しての感想だ。
それから四半世紀。働き続け、出産をし、５０歳を超えた私自身が「思ってもみなかった」更年期症状に悩まされている。
左手の親指の痛み、肩こり、いらいら、抑うつ状態、歯の治療による違和感……。こんなはずではなかった。体と心がばらばらになっているようだ。
一体どうしたことか。これが「今どきの更年期」（くらしナビ面、４月５～８日）連載のきっかけだった。
取材を通じ、女性特有の更年期障害を特別なものとせず、前向きにとらえ乗り越えていくという発想の転換が必要だと痛感した。
同時に、女性を取り巻く環境の変化に対応した更年期との向き合い方が求められているとも実感した。
昔の取材ノートには、更年期症状への無理解に悩む女性たちの切実な声が記されている。
「医者や家族に症状を言っても気のせい、怠けているだけと相手にされない」「閉経のことを夫に話したらもう女ではないと言われた」。
その多くは専業主婦の声だった。子育てが終わり、夫の帰宅はいつも遅い。家の中で悩む孤独な女性の姿があった。
もちろん、症状の苦痛は今も昔もほとんど変わらない。
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