10/06/30 07:58:18.59 bzFN+uYw BE:1164781049-PLT(12082) ポイント特典
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ドイツ公共放送「ARD」で解説を務めたかつての名選手ネッツァー氏は「駒野はこの場面を生涯
忘れられないだろう」と話したという。PK戦。駒野のシュートはクロスバーを直撃して大きくはねた。
頭を抱える駒野。そして大会からの敗退が決まると、泣きじゃくった。敗戦は、駒野ひとりの責任ではない。
誰が、駒野を慰めたか。
バーをたたき、上方に大きく弾んだ自らのシュートに、駒野は天を仰ぎ、頭を抱えた。うつむいてセンターラインの
仲間の所へ戻る駒野を抱きかかえるようにして迎え、列の中へ招き入れたのは、大会前にその腕から
キャプテンマークを剥奪された中沢だった。
5人目のキッカー、カルドソが決勝のゴールを決めると、歓喜の輪をを抜けだし、1人のパラグアイ選手が
駒野に駆け寄り、額をすりつけるようにして何かを語りかけた。自身4人目のキッカーとして落ち着いて
ゴール中央にPKを決めたアエドバルデスだった。おそらくスペイン語だったのだろう。
駒野は何を言われているのか分からないはずだが、しきりにうなづいていた。気持ちは通じていたのだろう。
一番長く駒野の肩を抱いていたのは、松井だった。そして駒野以上に泣いていた。何も言わず、しゃくり上げ、
ただただ肩を抱き続けていたようにみえた。そして逆の肩を、阿部が抱いた。
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