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「どんぶり賛歌」 Don Bream Messi(鯛メシ丼)
底の見えないどんぶりを にもかかわらず埋め尽くしている
圧倒的なボリューム
具とメシが織り成す 極上の芳香を前にして 人は
下りが上りを意味する時を知る
湧き上がるリビドー 永遠に繰り返される呪縛
欲動の嵐の中 ばらばらとこぼれ落ちそうな
米粒を繋ぎ止めておく為
口へと運ぶわずかな時間ですら切り詰める
しかしそこには 食材に対する礼があり
未だ見ぬ生産者に対する敬意がある
料理はなんのために存在するのか
そこに懸けられた手間と愛情に一片の偽りもない
味噌汁の水面に反射する調理場の灯りを
見つめていたら
どこまでも食べ進めていける気がした
俺はもう ワンサイズ上では足らん!
もっとずっと大盛りを食べたい
あまねく特盛りを食べ尽くしたい
おかわり食べたい
朗読:大沢たかお
URLリンク(www.rodoku.jp)