10/06/21 20:05:48.21 jpJiq1zL BE:1335110459-PLT(12612) ポイント特典
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―原稿料だけでは赤字だったとしても、コミックスの印税ではガッポリ儲かっているんじゃないんですか?
佐藤 全然そんなことないんですよ。100万冊売れるマンガなんて全体の0.1パーセント以下。
有限会社 佐藤漫画製作所という会社組織にしているんですが、零細企業の社長としては全然儲かってない。
100万部ヒットといっても1冊500円で印税が5,000 万。年4冊出して2億。それって、すごいわけではない。
年商2億ですからね。僕の年収じゃない。アシスタント含めて5~6人いる企業ではたいしたことないですよ。
しかもそれが全体の0.1パーセントで、平均だけで見れば、悪い商売ですよ。
その上、単行本の出ない漫画家のほうが圧倒的に多いですから。トップになった人は桁が違うぐらい儲からないと職業として魅力がない。
100万部ヒットを出すと一生遊んで暮らせるというぐらいじゃないとマンガ家は夢がないですよね。半分税金で持っていかれるし。
―でも、マンガは何巻も出せますし、映像化の際のロイヤリティやグッズ収益などのキャラクタービジネスもウマみがあると思いますが。
佐藤 それはごくごく一部ですよ。言うほど儲からないですって。キャラクタービジネスで儲かるのは、
漫画がアニメ化され、ゲーム化され、キャラクターグッズが飛ぶように売れる人ということになりますが、そういう人って何人もいないですよ。
『ワンピース』の尾田栄一郎さんとか、『ドラゴンボール』の鳥山明さんとか、本当に限られた何人かですよ。
実写ドラマ化されても、キャラクターグッズなんて出ないです。
『海猿』の場合、最初の映画化では単行本の増刷がかかったんですけど、
次の映画化では単行本はまったく増刷がかかりませんでしたし、テレビドラマの場合
、1本30万円弱の原作使用料が入るだけです。映画が70億ヒットと言われても、僕にはロイヤリティは1円も発生しません。
決められた原作使用料が1回支払われるだけです。それじゃおかしいということで、次回作ではロイヤリティが発生する契約を結んでいます。
子どもの頃は週刊マンガ雑誌に連載してる人は全員大金持ちだと思ってましたけど、
まさか原稿料だけでは、赤字でやっているとは思わなかったですね。
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