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剣道昇段審査会：県警初、阿部警部補が最高位八段に 術科功労者表彰も ／鳥取
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◇１５３０人中、合格わずか２１人
京都市で５月２日に開催された全日本剣道連盟昇段審査会で、県警本部教養課の阿部正美警部補（４８）が最高位の八段の段位を取得した。
八段取得者は県内でわずか３人。
今回も１５３０人が受験して合格者は２１人の狭き門だった。
県警では初の八段取得となった。
阿部警部補は８日の県警柔道・剣道・逮捕術大会の開会式で佐藤幸一郎本部長から術科功労者表彰を受けた。
阿部警部補が剣道を始めたのは小４の時。柔道をしていた父親に刺激され、道は違うが武道を志した。
その後、約４０年間にわたって自己研鑽（けんさん）を続けてきた。
高校時代の恩師の勧めで県警に入った。
剣道の全国大会の上位者は警察関係者が多いため、「自分がどこまでできるのかを試したい」という強い思いもあったという。
八段の昇段試験は七段取得から１０年たたないと受けられない。
審査は試合と型。試合はただ一本を取るだけではなく、相手との間や体勢の崩し方といった一本に至る過程が重要視される。
平日は、剣道と逮捕術の本部指導員として巡回指導や若手警察官の育成に当たる。
土日はボランティアで小中学生に剣道を指導。
勤務の傍ら剣道漬けの日々を送っている。
阿部警部補は「八段昇段を目標にやってきたのでうれしい。
剣道を通じて若手の育成、そして、私自身も老いても強しと言えるよう精進していきたい」と話している。【遠藤浩二】