10/06/09 21:45:41.14 A2yoH/jp BE:949411384-PLT(12348) ポイント特典
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今月4日、リチャード・バトラーさん(30歳)と彼女のべサニー・ロットさん(25 歳)はテネシー州のマックス・パッチ山にハイキングに出掛けた。
彼らは山登りが大好きで、特にロットさんは山登りを愛していた。「結婚の誓いは山の上でしたい」と願った彼女の思いを聞き入れ、
バトラーさんは登山することを決めたのだ。
当日は悪天候で風雨が吹き荒れていた。悪路にも関わらず、2人は無事に山頂に到着。
雨降りながらも頂から見下ろす景色は素晴らしいものだった。
「ねえ、見て。すごく素晴らしい景色」ロットさんのその言葉は最後の言葉となった。
ポケットに婚約指輪を忍ばせていたバトラーさんは、今まさにプロポーズの言葉を発しようとしていた。
ところがその時、にわかに落雷に見舞われ、 2人は吹き飛ばされてしまった。
バトラーさんが次に目を開けた時には、ロットさんは黒焦げになり倒れていた。彼も雷を受け、靴は焼け焦げて煙が立ち上っていたという。
しかし、自分のことはさておき、彼女に寄り添った。だが、既に呼吸をしていない。すぐに救助を呼びたかったのだが、
携帯電話は使い物にならなくなっている。心肺蘇生を試みるものの、彼女は全く反応を示さない。うろたえるバトラーさんだったが、
ちょうどそこへ別の登山者が通りかかり救助を呼んでくれたのだ。
救助が到着するまでの20分間、心肺蘇生を繰り返したがやはり反応がない。遅れて救助隊が到着したのが、彼女は再び目覚めることはなかった。
自らも火傷を負い立っているのもやっとだったバトラーさんは、最後の力を振り絞って、病院に搬送されて行く彼女の左手の薬指に、指輪をはめた。
そして3日後の6月7日、ロットさんはテネシー墓地に埋葬された。墓地からは彼女が愛して止まなかった山の景色が一望できる。
同日、バトラーさんは自身のブログに「幸運な男は生きている」として記事を投稿している。
「私は世界でもっとも素晴らしい女性との時間を与えられた。私は、自分が思い描いた以上に完璧に愛した。私は、風の中で永遠の伴侶を得た」
この悲劇に『Twitter』では「悲しい」「悲痛な話だ」「神はひどいことをする」など、悲しみの声が多数投稿されている。
不運により命を落としたロットさんの冥福を心からお祈りする。
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