10/06/05 18:27:52.00 NRfT/HNM BE:442411283-PLT(12001)
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>>1の続き
ある女性からPにまつわる体験談を聞いた。彼女は過去にバーゲン時期の臨時アルバイトとして、
Pで働いたことがあるという。客が帰った閉店後、アルバイトは一箇所のフロアに集められる。
そして監督の社員の指示のもと、翌日のバーゲンに備えて、商品の値札の張替え作業等を徹夜で
するのだった。
夜の10時を過ぎた頃だった。「火災発生……火災発生……」
突然、女性の暗い声で館内放送が流れてきた。彼女は驚いたが、社員はその放送を無視するかの
ように「作業を続けてください」とアルバイト達に指示していた。不審に思ったが、館内放送はすぐ止んだので、
また黙々と作業を続けたという。
その後、彼女が長く勤めているアルバイト仲間から聞いた話によると、夜のこの時間には、決まって不可解な
館内放送が流れるという。さめざめと泣く声やしきりに助けを求める声を聞いたこともあったという。
それは、ちょうど火災が発生した時刻であった。
千日前という土地は、過去をさかのぼると、元は「千日墓」という墓地であり、焼き場であり、罪人の処刑場でも
あった所である。
現在はPも閉店し、別の新たな大型店舗が建っている。土地が持つ因縁と悲劇の歴史せいか、様々な怪異な
目撃談が語られている。未だに浮かばれない霊がさ迷っているという話も数多く聞く。亡くなった方の御冥福を
祈らずにはいられない。
(「怪談作家」呪淋陀 山口敏太郎事務所)
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