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ソマリア沖アデン湾の海賊に対処する第5次水上派遣部隊として、海上自衛隊大湊基地の護衛艦「ゆうぎり」（基準排水量3500トン）が
8日、海上保安庁の4人を含む計約200人を乗せ、むつ市の大湊港を出港した。大湊基地からのソマリア沖派遣は、2009年10月～10年3月
に派遣された「はまぎり」に続いて2隻目。
海自大湊地方総監部によると、10日に横須賀を出港する護衛艦「むらさめ」（同4550トン）と洋上で合流後、6月上旬ごろ現地へ到着。
その後3～4カ月程度、海賊行為から日本関係などの船舶を守る任務に当たる。
大湊港第1突堤で開かれた出国行事には、隊員の家族や来賓ら約300人が出席。大湊地方総監の泉三省海将が防衛大臣訓示を、
護衛艦隊司令官の河野克俊海将が自衛艦隊司令官訓示をそれぞれ代読した。
続いて、ゆうぎり艦長の鈴木亨2等海佐が「皆さんの激励から勇気をいただき、乗員一丸となって与えられた任務を粛々と遂行して
参ります」とあいさつした。
音楽隊が「蛍の光」などを演奏する中、艦がゆっくり港を離れていくと、家族らは、甲板に整列する隊員らに「気を付けて」などと声を掛け、
すすり泣く人もいた。兄を家族3人で見送った、むつ市の女子高校生（17）は「兄には言葉を掛けなかったが、頑張ってほしい。そして無事に
帰ってきてほしい」と話していた。
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