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植物標本庫の国際ＤＢ登録 福井総合植物園プラントピア
2010年5月7日
国際植物分類学会などが管理する国際的な植物標本庫のインターネット上のデータベース（ＤＢ）に、越前町の福井総合植物園プラントピアが登録された。
同園の保管する植物標本が学術資料として公式に認識される上、多くの研究者に公開され、利用しやすくなるなど、同園の研究機能の向上が期待される。
ＤＢには大学や博物館、植物園など各研究機関の植物標本庫に保管された標本の数や内容、研究者の情報などが記載され、各標本庫に固有の略号が割り当てられる。
プラントピアの略号は「ＦＵＫ」。略号が付くことで標本庫に保管されている植物標本の学術資料としての信頼性が高まり、研究論文などに略号を使って標本が引用しやすくなる。
ＤＢに登録された国内の植物標本庫はプラントピアを含め６６カ所あり、今後は登録された標本庫同士での標本の貸し借りなどが進むことで標本庫の内容が充実し、調査・研究の幅が広がる。
プラントピアは県内を中心に約８万点の標本を保管。維管束植物やコケ類、菌類など幅広い種類を収集している。
早坂英介学芸員は「植物園としての資料収集、研究機能の土台を整える仕組みづくりの１つ。
植物の多様性の情報集積・発信拠点として機能を高め、培った知識や情報を町民の皆さまに還元したい」と話している。（田中宏幸）
URLﾘﾝｸ(www.chunichi.co.jp)