【速報】新規制システム Viva Samba カーニバルが突破されるat NEWS
【速報】新規制システム Viva Samba カーニバルが突破される - 暇つぶし2ch573:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.11 OkdRfgrZ
 恐らく、僕の記憶の中に眠っていた声。

574:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.13 OkdRfgrZ
「んー、たぶん寝てた」

575:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.71 OkdRfgrZ
「隠してないよ…痛いったら」

576:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.17 OkdRfgrZ
「なんか、難しいんだけど」

577:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.66 OkdRfgrZ
『…はは、なんか、雪さんはどうしても僕に、その事を信じさせたいみたいだ』

578:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.67 OkdRfgrZ
 雪さんは、文字にしたら語尾に『!』でもつきそうな勢いで言って、顔を背けてしまった。

579:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.72 OkdRfgrZ
「やっぱり、那波ちゃんのことが気になるんだね」

580:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.91 OkdRfgrZ
「緊張してるんだ…ね?」

581:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.12 OkdRfgrZ
 和泉ちゃんが、飛びかかった意識をすくい上げてくれた。

582:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.69 OkdRfgrZ
 ほっぺたに口づけをして、彼女は…

583:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.83 OkdRfgrZ
“ぼかっ”

584:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.63 OkdRfgrZ
 でも、和泉ちゃんは不満な顔をするでもなく、無表情に顔をふせるばかりだった。

585:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.96 OkdRfgrZ
 彼女は、それを思って…また夢の中みたいなことをするんだろうか、と。

586:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.98 OkdRfgrZ
「透矢さん、こちらをご覧になっていただけますか?」

587:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.99 OkdRfgrZ
「あー、あのね、悪いんだけど、僕はこれから病院に行かないといけなくて…」

588:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.97 OkdRfgrZ
 涙が、浮かんでいた。

589:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.22 OkdRfgrZ
「あ…ごめん。雪さん、さっきの、もういちど言ってくれないかな?」

590:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.23 OkdRfgrZ
 何かある、ということはなかった。

591:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.22 OkdRfgrZ
 僕は、またゆっくりと腰を前後させ始めた。

592:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.23 OkdRfgrZ
「マリア、よけいなこと言うんじゃないわよ」

593:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.23 OkdRfgrZ
 そして、それを僕の座る椅子にぴったりと寄せ、いそいそと腰を下ろす。

594:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.02 OkdRfgrZ
 問題なしじゃないと思うんだけどなぁ…と言いたげな顔で和泉ちゃんが、こっそり苦笑していた。

595:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.22 OkdRfgrZ
 泣いていた。

596:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.00 OkdRfgrZ
「あ、いえ! でもあの、どうして、私の心配なんてしてくれるんですか」

597:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.35 OkdRfgrZ
 ひらひらのワンピースは汗で体に張り付き、いつも自慢げに、ふわふわ揺れていた髪も重そうだ。

598:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.34 OkdRfgrZ
「ごめんね。七夕の日に見ちゃって…」

599:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.35 OkdRfgrZ
 たぶん、僕より慣れてるっていうのが、男としては複雑なところだけど。

600:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.34 OkdRfgrZ
「だって、放っておいたら僕の前からいなくなっちゃうんでしょう?」

601:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.25 OkdRfgrZ
「悪いけど遠慮するわ。ちょっと状態が特殊だから、ハンパな事をされると悪影響が出かねないのよ」

602:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.54 OkdRfgrZ
「女の子の気持ち…甘く考えすぎ」

603:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.54 OkdRfgrZ
 そんな考えが頭をよぎっておかしくなった。

604:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
 口の中が、彼女の性器でいっぱいになった。

605:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「雪は…」

606:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
 雪さんが僕のことを好きなのは間違いないだろうし、僕だって、雪さんの事が好きだ。

607:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「神様の名前ですよ」

608:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「はは…どうだろう」

609:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
 花梨が、胸を攻められるのに弱いのは、もう明らかだ。

610:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「あ、なに…」

611:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「…私がなぁに?」

612:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
 これで何度目だろう、那波が絶頂に達したのは。

613:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「しかし、久しぶりに見たけどホントに速いな。花梨だって、女子のほうじゃ、かなり速いだろ?」

614:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「我が部きっての射手だよ。記憶があろうとなかろうと、ああいうことは体が覚えてるもんだろ」

615:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.62 OkdRfgrZ
「ちょっと、指が…」

616:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「あ、そうそう…それよりさ、聞きたいことがあるんだ。父さんの本に書いてあった事で、ちょっと…」

617:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.62 OkdRfgrZ
「はぁ、人の足をよだれまみれにして、何やってるんだか、この底なし馬鹿は」

618:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.58 OkdRfgrZ
「じゃあ、一緒に連れてってよ。荷物持ちくらいするから」

619:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.55 OkdRfgrZ
「冗談だったのになぁ…和泉、あとはよろしく」

620:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.58 OkdRfgrZ
「まあね。ここまで伸びると、切るに切れなくて」

621:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.76 OkdRfgrZ
「実際にあった事だからよ」

622:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
「ほとんどな。今日も、向こうの都合で休みになっただけだし」

623:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
「そうか、期末テスト。期末テストかぁ」

624:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
「僕も、そうみたいだ」

625:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
 でも、目印は見つからなくて。

626:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
 ―少し、考えさせてほしいんだ。

627:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
「それで、帰ってきたんだよね?」

628:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
「ええ、それが雪のお仕事なんですから、どうかお気になさらずに」

629:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
「ちがうよ…っく…透矢だから…っ…がまんできるって…だからぁ…」

630:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
 彼女が言っていたのは、そういった内容のことだった。

631:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
「宮代さんの、晴れ舞台ですものね」

632:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
 僕は、徐々に彼女のされるがままになっていった。

633:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.79 OkdRfgrZ
「怖い夢を、見られたんですか?」

634:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.77 OkdRfgrZ
「まいったな」

635:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.88 OkdRfgrZ
「なに…ここ」

636:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.88 OkdRfgrZ
 てっきり、もう女の子に譲ってしまったと思っていたのに。

637:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.89 OkdRfgrZ
「いつまでも夢からお帰りにならないようでしたら、雪が、起こしてさしあげますけど」

638:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.91 OkdRfgrZ
 いよいよ動物扱いだ。

639:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.93 OkdRfgrZ
「聞こえていたということは、起きていたということじゃありませんか」

640:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.91 OkdRfgrZ
「どっちかっていうと、せっかく来てくれたんだから、他の人より、雪さんを優先したいんだけど…」

641:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.94 OkdRfgrZ
「自我が、薄い?」

642:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.93 OkdRfgrZ
 今となっては、あの夢が現実に起こったこと、それらをきっかけにして作られたものだとは考えづらい。

643:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.94 OkdRfgrZ
「わはーわはーわはー」

644:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.94 OkdRfgrZ
 悪い時には、悪いことが重なってしまうものだな…

645:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.94 OkdRfgrZ
「優しいんですのね」

646:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.92 OkdRfgrZ
 ほんの数秒で、事が済んでしまった。

647:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.94 OkdRfgrZ
「…約束した記憶はないんだけどなぁ」

648:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.95 OkdRfgrZ
 どうも一緒に本を読めるのがうれしいらしい。

649:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.96 OkdRfgrZ
 声が聞こえていないのか、それとも聞こえていたからなのか、水の勢いは増すばかり。

650:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.03 OkdRfgrZ
 彼女は目が見えないわけだし、車の中からじゃ、気配も何もないはずだ。

651:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.98 OkdRfgrZ
「仕方ないなぁ…」

652:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:52.98 OkdRfgrZ
 そんなところまで一緒なのか…

653:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.05 OkdRfgrZ
「本当ですの」

654:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.06 OkdRfgrZ
 舌をうごかすたびに、アリスの唇が開かれていく。

655:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.07 OkdRfgrZ
 そんな彼女が、子供じみたおまじないを人目も気にせず真剣におこなっている。

656:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.08 OkdRfgrZ
 流しに血を吐き出して、うがい。

657:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.09 OkdRfgrZ
「はぁぁ…」

658:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.11 OkdRfgrZ
「失礼します。コーヒーのほうが入りましたので、お持ちしました」

659:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:51.68 OkdRfgrZ
「気にしなくていいよ。それより急がなくちゃ」

660:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.13 OkdRfgrZ
 ふと、そんな考えがよぎった。

661:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.15 OkdRfgrZ
「大丈夫だよ…大丈夫…」

662:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.33 OkdRfgrZ
「明日の夜」

663:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.34 OkdRfgrZ
「わかったよ…もう…」

664:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.36 OkdRfgrZ
「僕は大丈夫だよ。あんな話された後じゃ心配だしね」

665:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.37 OkdRfgrZ
「うん。教えたっけ?」

666:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.38 OkdRfgrZ
「バイト代出たから、おごるぜ」

667:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.38 OkdRfgrZ
「ごちそうさま」

668:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.39 OkdRfgrZ
 夢は、いつか覚めるんだ。

669:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.41 OkdRfgrZ
 雪さんが、僕を想ってしてくれるのは、はずかしいけど、うれしい。

670:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.43 OkdRfgrZ
「んー、別に嫌いとは言わないけどさ」

671:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.43 OkdRfgrZ
 常世への門、開かれた…その先にある、美しい世界。

672:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.44 OkdRfgrZ
「まだ、家に戻られていないと。心当たりはありませんか?」

673:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.47 OkdRfgrZ
『ま、おまえが期待されてるってほうが正 しいんだけどな』

674:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.49 OkdRfgrZ
「ありがとうございます。それでは、今日だけ、家のことを、よろしくお願いしますね」

675:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.50 OkdRfgrZ
「あなただけなら、それでもいいわよ。私や透矢を巻き込まないで」

676:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.51 OkdRfgrZ
「だって、もうメイドさんじゃないから。雪さんは、今から瀬能雪」

677:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.52 OkdRfgrZ
 ひんやりとした空気が流れ出していた。

678:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.53 OkdRfgrZ
「するって…」

679:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.54 OkdRfgrZ
「大丈夫です。…昨晩、遅くまでアルバムを見ていたりしましたから、少し、寝不足なのかもしれません」

680:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.56 OkdRfgrZ
 そして、意識は闇の中へ…。

681:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.58 OkdRfgrZ
 和泉ちゃんからお見舞いにもらった、おいしいと評判のクッキーよりもおいしい。

682:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.59 OkdRfgrZ
 僕は、少しずつペースを上げていくことにした。

683:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.60 OkdRfgrZ
「ふふ…良かったですね、花梨さんも」

684:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.62 OkdRfgrZ
「送り迎えまでしていただいて…図々しいとわかっていても、目が、これなので、つい」

685:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.63 OkdRfgrZ
「……宮代さん、遅いねぇ」

686:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.64 OkdRfgrZ
「そうか…そうかもしれないな」

687:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.65 OkdRfgrZ
「そっか。あ…ごめん、嫌なこと聞いて」

688:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.67 OkdRfgrZ
「もうちょっとだなんて…嫌です。もっとたくさんしてくださらないと」

689:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.67 OkdRfgrZ
「僕だって、引けるものなら引きたいよ。でも、本当に引けないんだ」

690:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.70 OkdRfgrZ
 なのに、僕は彼女を抱いた。

691:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.68 OkdRfgrZ
「なるわけないじゃないか」

692:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.70 OkdRfgrZ
 陽が傾き始めていた。

693:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.71 OkdRfgrZ
 砂利を踏む音で、我に返った。

694:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.73 OkdRfgrZ
「言いながら足を上げるな…俺じゃなきゃ男として生きていけなくなるところだったぜ」

695:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.74 OkdRfgrZ
「雪さんの夢を見るのはいいんだけど、内容が内容だからなぁ…」

696:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.78 OkdRfgrZ
「那波………お帰り」

697:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.79 OkdRfgrZ
「では、夢のお話ですわ。事象の連続性については、おわかりいただけました?」

698:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.81 OkdRfgrZ
「それだけが取り柄だよ。ま、あのバカ兄妹のことはいいとして、そろそろ行こうか」

699:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.81 OkdRfgrZ
「そう? まあ、言っても殴るだけだし、そのほうがいいとは思うけど」

700:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.83 OkdRfgrZ
「ほらほら、ぼーっとしてないで窓くらい開ける。いい天気なんだから」

701:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.84 OkdRfgrZ
「放課後って…和泉ちゃんは部活とかないの?」

702:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.86 OkdRfgrZ
 …今まで、彼女からされてきた、どんな行為よりも、痛い。

703:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.86 OkdRfgrZ
 盛りのついた犬みたいに、少女は、激しく、淫らに腰を上下させる。

704:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.90 OkdRfgrZ
 生に執着する、醜い、

705:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.88 OkdRfgrZ
「は? いや、ぜんぜん怒ってないよ」

706:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.89 OkdRfgrZ
「ううん。それより、本当に車とか出さなくて大丈夫?」

707:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.92 OkdRfgrZ
「それ、もう論外」

708:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.94 OkdRfgrZ
「っ~~~、っ~~~」

709:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.96 OkdRfgrZ
「よろしく。あの、ところで、さっきの女の子は大丈夫なの?」

710:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.95 OkdRfgrZ
「…投げたりするんですもの、せっかくの贈り物が、壊れてしまいましたわ」

711:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.99 OkdRfgrZ
 入院中、何度か聞かされた、記憶障害についての説明。

712:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:53.99 OkdRfgrZ
 ベッドに転がり込むと、すぐ、抗いがたい眠気に襲われた。

713:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.01 OkdRfgrZ
 でも、わざとらしく腕を組んできたところを見ると、半分は嘘に違いない。

714:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.01 OkdRfgrZ
「うん、部活と補習が終わったら行く」

715:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.04 OkdRfgrZ
“ガサガサ…”

716:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.03 OkdRfgrZ
「ふふ…それは冗談としても、那波は、ときどき見ますわ、透矢さんに片思いしている夢を」

717:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.05 OkdRfgrZ
 恋人と友人がいて、いつでも、友人より恋人を大切にしないと、いけないんだろうか?

718:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.07 OkdRfgrZ
「素直じゃないんだから」

719:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.08 OkdRfgrZ
「キスなんて、言うから」

720:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.09 OkdRfgrZ
 和泉ちゃんは、少し躊躇してから僕の手を取った。

721:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.10 OkdRfgrZ
 そんなこと、見当がついていないとでも思ったのか?

722:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.12 OkdRfgrZ
 牧野さんに、キツネの耳と尻尾?

723:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.13 OkdRfgrZ
 傷ついても、傷つくのがわかっていても花梨はそれに立ち向かった。

724:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.14 OkdRfgrZ
「ナナミですわ」

725:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.15 OkdRfgrZ
「旦那さま」

726:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.21 OkdRfgrZ
「…まあ、そういう割り振りになるだろうね」

727:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.36 OkdRfgrZ
 急激に矢をささえる、指先の力が抜け落ちた。

728: メチニス(愛知県)
10/05/05 11:28:54.14 0QDPdkLg
なんだここはw

729:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.38 OkdRfgrZ
 和泉ちゃんは少し苦しそうな声をあげたけど、僕は力をゆるめなかった。

730:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.39 OkdRfgrZ
 と、本人を見るも、相変わらず熟睡中。

731:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.41 OkdRfgrZ
 彼女にとっての居場所っていうのは要するに家庭のことで…

732:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.41 OkdRfgrZ
 だからこそ、マリアちゃんは、安心して甘えていられる。

733:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.53 OkdRfgrZ
 いつの間に?―背後でたたずむ、小さな女の子に向けられていた。

734:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.57 OkdRfgrZ
 数週間分の授業の内容を一気に取り戻すという作業は、想像しただけで頭の痛くなるものだった。

735:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.58 OkdRfgrZ
 勉強そっちのけで、弓道に打ち込みすぎたか…。

736:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.59 OkdRfgrZ
「ああ。おまえさ、和泉ちゃんから告白されたんだろ?」

737:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.60 OkdRfgrZ
「雪さん…?」

738:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.62 OkdRfgrZ
 彼女はいつも、背中越しに訴えていたんだ。

739:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.63 OkdRfgrZ
「ええ。お祭りの前と後で、特に…」

740:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.65 OkdRfgrZ
「なあ…もし、俺の言ったことを気にしてるなら、今から追いかけてもいいぜ?」

741:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.67 OkdRfgrZ
「申しわけありませんでした。もう、大丈夫ですわ」

742:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.68 OkdRfgrZ
「庄一で頼む。おまえには違和感があるかもしれないが、なに、すぐ慣れるさ」

743:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.69 OkdRfgrZ
 時間の問題だったのかもしれない。

744:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.70 OkdRfgrZ
「ぎゅー」

745:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.71 OkdRfgrZ
「ありがとう。ええっと…まず、僕の名前は、透矢でいいのかな?」

746:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.72 OkdRfgrZ
 彼女は、あのとき『旦那さま』と言っていた。

747:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.74 OkdRfgrZ
 キツネだろうが妹だろうが、同じようになつかせるあたりが、なかなか恐ろしい。

748:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.78 OkdRfgrZ
「?」

749:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.77 OkdRfgrZ
 和泉ちゃんが、立ち上がった。

750:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.76 OkdRfgrZ
 そのマリアちゃんが、わずかに身をよじらせた。

751:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.79 OkdRfgrZ
「仕方ないじゃないか、そういう性格なんだから」

752:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.80 OkdRfgrZ
「うるさい! マリア…」

753:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.82 OkdRfgrZ
 独特の張りつめた空気。

754:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.82 OkdRfgrZ
 和泉ちゃんが、立ち上がった。

755:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.83 OkdRfgrZ
「今日のは、和泉が暴れるから不可抗力だよ。だけどさ、男だって、比べっこくらいはするでしょう?」

756:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.85 OkdRfgrZ
 この炎天下だっていうのに、白い顔はさらに青ざめ、死人のようになっていた。

757:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.86 OkdRfgrZ
 雪さんに簡単な言付けをして、僕は彼女が待つであろう、海岸へ向かった。

758:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.87 OkdRfgrZ
(だけど、なぁ…)

759:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.88 OkdRfgrZ
「え? あ、ぁぁ…そうかな」

760:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.89 OkdRfgrZ
 思わず、身を乗り出した。

761:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.90 OkdRfgrZ
 僕を死に引き込む音。

762:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.92 OkdRfgrZ
 よほど怖い思いをしたんだろう。

763:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.93 OkdRfgrZ
「入れるんだ?」

764:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.94 OkdRfgrZ
「ならば…」

765:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:54.98 OkdRfgrZ
「だね」

766:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.06 OkdRfgrZ
「私は女の子だからいいの。初めてのときは、男の子がリードするものだよ」

767:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.08 OkdRfgrZ
 どう断ったものかと困っていると、

768:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.10 OkdRfgrZ
「那波、こんな人の言う事を聞いちゃ…」

769:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.10 OkdRfgrZ
「あー」

770:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.12 OkdRfgrZ
「いいけどね。きのう、何時まで起きてたの? 僕が見かけた時点で二時だったはずだよ」

771:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.14 OkdRfgrZ
「透矢さん。雪も、透矢さんと一緒にいられて幸せですよ」

772:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.15 OkdRfgrZ
「頭が、こんがらがってきた」

773:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.17 OkdRfgrZ
 だから、きっと止められない―けど、黙っていられるほど器用でもない。

774:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.19 OkdRfgrZ
 偶然なのか、彼女の視線の先には雪さんの背中があった。

775:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.20 OkdRfgrZ
「明日、本番だよね」

776:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.21 OkdRfgrZ
「こればっかりはどうしようもないな」

777:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.22 OkdRfgrZ
 空いた手で、局部の上のほうに顔を覗かせた突起をいじり、身もだえし、それでも体をゆすり続けた。

778:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.24 OkdRfgrZ
「何があったの?」

779:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.25 OkdRfgrZ
「うん…いっ…いいからぁ…」

780:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.27 OkdRfgrZ
「わたくしも、ご一緒させてくださいな」

781:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.28 OkdRfgrZ
「おいでおいで…」

782:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.29 OkdRfgrZ
「仕方ないじゃないか、思い出せないものは思い出せないんだから」

783:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.31 OkdRfgrZ
 雪さんがあまり真剣な顔で話すものだから、僕もそれなりの覚悟は決めていた。

784:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.32 OkdRfgrZ
「透矢ちゃん、大丈夫?」

785:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.33 OkdRfgrZ
 首から下げた石をちらつかせる。

786: ヒメ(東京都)
10/05/05 11:28:54.96 8nFNGHZq
心にぐっと来る

787:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.35 OkdRfgrZ
 よほどスピードを出しているのか、ガリガリという砂利を巻き込む音がここまで聞こえてくる。

788:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.36 OkdRfgrZ
「あのあと、僕と牧野さんは転んで…転んだけど、本当に、それだけだったかな」

789:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.40 OkdRfgrZ
「あっさりしてるなぁ。本当に大丈夫?」

790:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.41 OkdRfgrZ
 話を聞かせると、アリスは不機嫌そうに頭を抱え込んだ。

791:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.42 OkdRfgrZ
「僕、今日はやめておくよ」

792:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.44 OkdRfgrZ
 でも、どうして彼女にそんな思いをさせてしまったのかわからなくて、それが、ひどくもどかしかった。

793:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.45 OkdRfgrZ
「残念ながらな」

794:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.46 OkdRfgrZ
 ほめられて、よっぽどうれしかったのか雪さんは鼻歌まじりにお茶を注ぎ始めた。

795:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.48 OkdRfgrZ
 そこには、誰もいなかった。

796:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.49 OkdRfgrZ
 家族がいて、少しの友達がいて、あとは退屈なだけの日常があって、

797:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.50 OkdRfgrZ
「…絶対に外に出すなって言ったじゃないか」

798:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.55 OkdRfgrZ
「よく、似合ってるよ」

799:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.56 OkdRfgrZ
 取り立てて何、っていう話題があったわけでもなかったのに、楽しい時間が過ぎるのって、本当に早い。

800:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.57 OkdRfgrZ
「みんな来たー。何して遊…ぶふっ!」

801:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.59 OkdRfgrZ
「透矢さん、失礼します」

802:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.60 OkdRfgrZ
 彼女はそれを伝うように、再び顔を近づけ、唇の表面をわずかに触れあわせると、

803:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.62 OkdRfgrZ
「ちょっとマリア、どこ行ってたの? 心配するでしょう?」

804:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.64 OkdRfgrZ
「はは、仕方ないよ。それで、雪さんもああいう事に興味があるの?」

805:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.66 OkdRfgrZ
「いつか、どこかで」

806:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.67 OkdRfgrZ
「へ、変なこと言わないで」

807:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.69 OkdRfgrZ
「な!?」

808:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.71 OkdRfgrZ
「ほめ言葉だぜ」

809:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.72 OkdRfgrZ
「あのー、和泉ちゃん、その本なら俺も読んだんだけど」

810:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.74 OkdRfgrZ
「あらあら。どうされたんです?」

811:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.75 OkdRfgrZ
 どことなくぼんやりとした返事だった。

812:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.77 OkdRfgrZ
 手をのばせば真っ青に染められてしまいそうな、雲ひとつない空。

813:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.78 OkdRfgrZ
 彼女は覚えていないと言ったが…なぜだか、覚えている。

814:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.79 OkdRfgrZ
 まさか、夢で会いましたか、とは言えないし…

815:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.81 OkdRfgrZ
「お前らしいけど…こんな時くらい部活の事は忘れてもいいんじゃねーか?」

816:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.84 OkdRfgrZ
「知るか!」

817:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.85 OkdRfgrZ
「じゃあ、僕はそろそろ行くね」

818:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.87 OkdRfgrZ
「おねーちゃん! 透矢さん、次はきっと勝てますから、頑張りましょうね」

819:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.88 OkdRfgrZ
 牧野さんは、ズボンの上からでもはっきりわかるほど隆起したそれを、手の平で優しく包み込んだ。

820:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.90 OkdRfgrZ
 首をかしげていると、さらに、

821:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.92 OkdRfgrZ
 ママが見ていてくれる。

822:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.93 OkdRfgrZ
「…いいけど、狭いよ」

823:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.94 OkdRfgrZ
 ざっ―地面を蹴る音がして。

824:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.96 OkdRfgrZ
「ふん、私たちは邪魔ってわけ?」

825:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.98 OkdRfgrZ
 いくら目上の人間とはいえ、失礼な態度だ。

826:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:55.99 OkdRfgrZ
 やっぱり、聞こえるものは気になってしまうらしい。

827:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.01 OkdRfgrZ
「みんなに優しくされたら、甘えちゃう。そのために、他の人に会わないんだよ」

828:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.03 OkdRfgrZ
「いない? 神主さんがいなくて、大丈夫なの?」

829:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.04 OkdRfgrZ
「きのうみたいになっちゃったら、どうするつもり?」

830:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.06 OkdRfgrZ
「来年だけじゃない。再来年も、その先もね」

831:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.07 OkdRfgrZ
「和泉のことが心配だって、顔に書いてあるのに、なんで、そういう中途ハンパなことするの?」

832:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.09 OkdRfgrZ
 だけど、話してみれば、理解できる部分もある。

833:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.12 OkdRfgrZ
「子供が目を覚ますのは…お母様のヒザの上と決まっていますわ」

834:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.14 OkdRfgrZ
「ぁ…は、はい!」

835:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.16 OkdRfgrZ
 せっかくいつもの調子に戻ったのに、悲しそうな顔になってしまった。

836:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.18 OkdRfgrZ
 和泉ちゃんがいなきゃ…

837:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.19 OkdRfgrZ
「和泉、今日はやめとく?」

838:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.23 OkdRfgrZ
「ふふ。今だから白状しますけど、雪、病気の時は、よくタヌキ寝入りをしていたんです」

839:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.21 OkdRfgrZ
 そして、腰に手を当て、恨みがましいような眼でこちらを見上げたかと思うと、

840:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.25 OkdRfgrZ
「ねえ、どうして、こんなところに住んでいるの?」

841:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.26 OkdRfgrZ
「なんでもない」

842:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.28 OkdRfgrZ
「はいはいマリアちゃん、ケダモノからは離れましょうねー」

843:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.29 OkdRfgrZ
「本当に、ごめんね…」

844:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.31 OkdRfgrZ
「そう思ったら最後にひと仕事だ。全員、座れ!」

845:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.33 OkdRfgrZ
 一年以上の間、彼女が、僕を待っていた場所。

846:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.34 OkdRfgrZ
 ぽたりと、床に血が落ちるのを見て、雪さんはようやく我に返ったようだ。

847:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.37 OkdRfgrZ
 そして、別れた場所。

848:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.38 OkdRfgrZ
“ドクンッドクンッドクンッ…”

849:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.40 OkdRfgrZ
 今まで、見たことがない態度だ…どうしたんだろう?

850:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.41 OkdRfgrZ
「僕が行って、なにかできることある?」

851:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.44 OkdRfgrZ
「言い訳はマリアちゃんのお背中でも流しながら聞かせていただきましょう」

852:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.46 OkdRfgrZ
「言わないでください…もちろん、透矢さんのお望みでしたら、また、してさしあげますけど…」

853:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.47 OkdRfgrZ
「ふふ、どうされましたの」

854:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.48 OkdRfgrZ
「ご奉仕、ですよ」

855:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.51 OkdRfgrZ
 僕は、見よう見マネで一礼して、場内に足をふみ入れた。

856:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.53 OkdRfgrZ
 少し興奮気味だったのかもしれない。

857:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.54 OkdRfgrZ
 なんてことを考えたりもした。

858:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:28:56.56 OkdRfgrZ
「23456789012345678」

859: デバスズメダイ(大阪府)
10/05/05 11:28:57.22 StxawkP5
キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!

860: ミズウオ(兵庫県)
10/05/05 11:28:57.70 SGxAMusW
ニコ厨消えろ

861: シルベーヘイク(神奈川県)
10/05/05 11:28:58.09 OjtW7OL0
さすが水樹さんやで

862: アカタチ(愛知県)
10/05/05 11:28:59.96 PrQrq+DW
うんこ

863: マダラタルミ(中部地方)
10/05/05 11:29:00.75 +uEG9F8B
       ヽ、,jトttツf( ノ
      \、,,)r゙''"''ー弋辷_,,..ィ
   =、..,,,ニ;ヲ_     ヾ彡r''"^ -=
    ``ミミ,   i'⌒!   ミミ=-  イ  ̄   ン -ー' ̄ 二 、
   = -三t   f゙'ー'l   ,三``'' /   メ   、   /    ` 、
     ,シ彡、 lト  l!  ,:ミ''  イ !   / /  i / / !       !
     / ^'''7  ├''ヾ!   ノ 〈 / / /!  ハ ノ ハ     !
    /    l   ト、 \    l/ 二 ゝ ノ/ ン二 z  !     !
     〃ミ ,r''f!  l! ヽ.    ーr'´ニェ 、   ,  _ェォ=、  く    /
   ノ ,   ,イ,: l! , ,j! ., ト、    i \   / ̄} イ  ̄ }ー !   /
    / ィ,/ :'     ':. l ヽ. 、  !    ̄ ノ   ゝ - イ   Yヽ
   / :: ,ll         ゙': ゙i,ヽ  !    い メ ′         /
  /  /ll         '゙ ! \ !   ィ=== 、       Λイ
    /' ヽ.          リ    !  ムエエエ九ヽ     /
   /  ヽ        /    l  ` ー一  `  //
   /  r'゙i!     .,_, /   /i > _    _ イ Λ
  /.     l!       イ -‐./:.:.:.:l!     ̄     /:.:.i、
  /   ,:ィ!        ト、:.:/:.:.:.:.:.l         /:.:.:.:.l`:.:ー 、
  ,r''"´~ヾ=――=''′`ゝ:.:.:.::.:ゝ       /:.:.:.:.:.:ゝ:.:.:.:.:.`.:.-

864: フウライチョウチョウウオ(茨城県)
10/05/05 11:29:02.73 SIVdploD
キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─!!

865: アオメエソ(dion軍)
10/05/05 11:29:03.60 7a/STtpp
チュルパヤのほうが良かった

866: アオメエソ(関西地方)
10/05/05 11:29:04.87 tDj9K9A7
演歌すなあ

867: アオザメ
10/05/05 11:29:06.55 9pXT8kFF
なのは劇場版にしておけよな

868: メルルーサ(福井県)
10/05/05 11:29:07.54 MYYF+Ml9
神曲きyたあああああああああああああああああああああああああ

869: オニオコゼ(岐阜県)
10/05/05 11:29:07.97 0Grya1KD
なんだよこのスレ

870: アメマス(石川県)
10/05/05 11:29:08.43 eUVwd7we
だっせぇなバカ運営www

871: レッドテールキャットフィッシュ(愛知県)
10/05/05 11:29:08.93 SviolY5h
うひょおおお

872: コショウダイ(東京都)
10/05/05 11:29:09.01 XjIu9tZH
ホワルバはEDの方がいいよ!!!ED流して!!!

873: タイガーショベルノーズキャットフィッシュ(宮城県)
10/05/05 11:29:11.08 eMlyFxj3
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

874: アイスポットシクリッド(群馬県)
10/05/05 11:29:11.45 /X0/9RcG
ついに勢い10万超え来たか

875: ホタルジャコ(埼玉県)
10/05/05 11:29:19.38 f6ef9OUY
もう、FOXクビでよくね?w

876: イシガキダイ(大阪府)
10/05/05 11:29:22.17 9885b++u
まんまん!ちんちん!

877: アオメエソ(コネチカット州)
10/05/05 11:29:24.47 MTOkQec+
ファッキンビーバー

878:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.70 E4WJrJFH
 涙石はある、弓も、梓弓とは言わないけれど…。

879:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.71 E4WJrJFH
 二人もわかっているのか、僕の言うことを素直に聞いてくれた。

880:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.72 E4WJrJFH
「そんなこと言ってたら、終わんなくなっちゃうよ?」

881:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.76 E4WJrJFH
「良かった。病院のほうが寝心地が良かったなんて言われたらどうしようって思っていたんですよ」

882:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.78 E4WJrJFH
「うるさい! わかった?」

883:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.77 E4WJrJFH
「こんなにたくさん降っているのに…ひとつひとつ、命を持っているんですね。なんだか不思議です」

884:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.80 E4WJrJFH
「…ハイキングハイキングって言ってたくせに」

885:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.80 E4WJrJFH
 僕だって、記憶喪失や夢っていう恐怖から逃れるために、いろいろな人に甘えている。

886:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.04 E4WJrJFH
 見とれていると、彼女はひとり遊びをする子犬みたいに、むやみやたらと水しぶきを上げ始めた。

887:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.81 E4WJrJFH
「んんんー……んぅっ!」

888:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.84 E4WJrJFH
「…ちょっと、良かった」

889:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.83 E4WJrJFH
「ぼ、僕?」

890:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.09 E4WJrJFH
 ずいぶん、不安になっているようだ。

891:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.86 E4WJrJFH
「私も似たようなもんだから。和泉には、あとで謝っておくよ。気にしないで」

892:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.89 E4WJrJFH
「あー、ミカン飴ね」

893:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.12 E4WJrJFH
「だ、だから、花梨ちゃんの舞はすごいと思うけど、やっぱり心配だから」

894:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.13 E4WJrJFH
 そして、その生まれが雪さんを苦しめることになって、僕は彼女を守らなくちゃいけない。

895:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.12 E4WJrJFH
「和泉ちゃん、大丈夫なのかな?」

896:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.12 E4WJrJFH
「僕が、きれいにするよ」

897:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.12 E4WJrJFH
「撫でて、いただけませんか?」

898:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.16 E4WJrJFH
 雪さんは、すねた目を僕に向けた。

899:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.14 E4WJrJFH
「そうでもないよ」

900:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.20 E4WJrJFH
「ちがうよ…っく…透矢だから…っ…がまんできるって…だからぁ…」

901:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.18 E4WJrJFH
 視線のようなものを感じて、ふと裏山のほうに目をやると、さっきのキツネらしき影が見えた。

902:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.15 E4WJrJFH
「駄目だよ、危ないから」

903:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.18 E4WJrJFH
 やっぱり、マリアちゃんの言っていた事は本当なんだろうか?

904:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.18 E4WJrJFH
「だったら、せめて私の家に来れば? いちおうデートだし」

905:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.23 E4WJrJFH
「一日は二十四時間、一時間は六十分…」

906:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.23 E4WJrJFH
「花梨だってそうだよ。まさか花梨がそんな…」

907:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.23 E4WJrJFH
「いけません。これも、雪の仕事のうちなんですから」

908:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.25 E4WJrJFH
 じゃあ、僕はどうして大丈夫だったんだろう?

909:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.25 E4WJrJFH
「しかし、なんできれいどころに限って、おまえなんだろう…」

910:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.26 E4WJrJFH
 大丈夫、だよ―

911:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.28 E4WJrJFH
「ごめん。でも…」

912:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.28 E4WJrJFH
「はい、宮代ですけど」

913:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.30 E4WJrJFH
「汚いって何が?」

914:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.74 E4WJrJFH
「透矢……んだ…」

915:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.73 E4WJrJFH
 知らないんだから!―と、そっぽを向かれてしまった。

916:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.29 E4WJrJFH
 彼女が、僕を待つ場所―

917:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.75 E4WJrJFH
「あ…ううん」

918:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.32 E4WJrJFH
 そうして不意に抱き合ってしまう、こんな日常。

919:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.31 E4WJrJFH
 一緒になってマリアちゃんを探したあの日から、アリスの僕に対する態度は明らかに変化していた。

920:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.82 E4WJrJFH
「あらあら、眠そうなお顔をされていますね」

921:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.79 E4WJrJFH
「…ここに、いさせてよ。マリアもいなくなっちゃったし…私には、ここしかないんだから」

922:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.87 E4WJrJFH
「…うれしいです」

923:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:24.88 E4WJrJFH
「ぜ、ぜったい嘘。そんなに怖いの?」

924:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.36 E4WJrJFH
「あのぅ、花梨さんって、透矢さんとおつき合いしているんですか?」

925:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.44 E4WJrJFH
 名前は、一つしかなかった。

926:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.52 E4WJrJFH
「ぅ、ぁ…いや、なんでもないですよ…」

927:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.52 E4WJrJFH
 わかっている…

928:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.52 E4WJrJFH
「そうでもないよ」

929:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.52 E4WJrJFH
 香坂姉妹の勘は、良く当たる。

930:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.52 E4WJrJFH
「ごめん。急に座り込んだりするから、気になって」

931:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.53 E4WJrJFH
「…自分でも忘れてたの?」

932:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.53 E4WJrJFH
 僕は腰を動かし始めた。

933:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.55 E4WJrJFH
「冗談よ。これ以上の収穫はなさそうだし行きましょう。マリアが待ってる」

934:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.55 E4WJrJFH
 その夜、彼女に連れ出され海岸を歩いていると、

935:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.53 E4WJrJFH
「そうでもないよ」

936:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.58 E4WJrJFH
「透矢さっ…だ、めぇ…」

937:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.58 E4WJrJFH
「っとと…追いついたら、キミの馬鹿につき合ってあげるー! 何がいい?」

938:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.65 E4WJrJFH
「道祖神、だよね。外から疫病とかが入るのを防いでくれるっていう」

939:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.65 E4WJrJFH
 当然、和泉ちゃんじゃなかった。

940:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.65 E4WJrJFH
「透矢、私、あっちで待ってるね」

941:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.65 E4WJrJFH
 そして、それをぎゅっと束ねるようにつかむと、うっとりした表情で、

942:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.65 E4WJrJFH
「ちょっと、知り合いなの?」

943:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.65 E4WJrJFH
 このまま彼女のこと、好きになれるのかな?

944:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.67 E4WJrJFH
 あの生々しさ―僕は、誰かとああいう行為に及んだことがあるとしか思えない。

945:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.68 E4WJrJFH
「んー」

946:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.82 E4WJrJFH
 大人げないけど、何でも言うことを聞くなんて、たまったもんじゃない。

947:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.84 E4WJrJFH
 もし、僕が彼女のことが好きで、夢に出てきてるのも彼女なら、夢の半分には、納得がいく。

948:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.88 E4WJrJFH
 電話を終えると、ちょうど良く雪さんが戻ってきた。

949:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.89 E4WJrJFH
 たまらず、僕は舞台へかけ上がった。

950:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.90 E4WJrJFH
 和泉ちゃんが、ぽんと手を打った。

951:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.91 E4WJrJFH
 口を開いたまま、アリスが固まった。

952:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.92 E4WJrJFH
「雪さんが一緒で良かったよ」

953:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.93 E4WJrJFH
「花梨が、僕と?」

954:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.93 E4WJrJFH
「最近さ、誰かに見られてるような気がするって言ったでしょう? あれ、あの人の視線だったみたい」

955:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.97 E4WJrJFH
 僕は彼女に歩み寄ると、肩に手をかけもういちど口づけをした。

956:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.97 E4WJrJFH
「うん…ううん、駄目。どっちも僕のだ」

957:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.97 E4WJrJFH
「もう…キミ、ちょっと意地悪だよ」

958:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.95 E4WJrJFH
 そして、意識は闇の中へ…。

959:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.98 E4WJrJFH
 ただ、捨て置かれ、見放された場所。

960:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.00 E4WJrJFH
 どうしてなんだろう?

961:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.00 E4WJrJFH
 僕は後ろから彼女を抱きしめるようにしスパッツの中に手を差し込んだ。

962:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.02 E4WJrJFH
「あーん」

963:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.02 E4WJrJFH
「くぉの…」

964:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.04 E4WJrJFH
 波が引くように音が消え、意識が体から切り離される。

965:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.04 E4WJrJFH
 あのとき、雪さんがほっぺたにキスをしてくれたんだ。

966:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.09 E4WJrJFH
「ぁ…うん」

967:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.10 E4WJrJFH
「! や、やめなよ、花梨」

968:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.11 E4WJrJFH
「私も見てたけど、誰も…」

969:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.10 E4WJrJFH
「借りたものを返しただけ。さっ、用が済んだら帰って帰って」

970:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.10 E4WJrJFH
「あのね」

971:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.13 E4WJrJFH
「あのとき…急いで抱いてもらおうとしたのは、自分の気持ちを証明したかったからなのかもしれない」

972:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.15 E4WJrJFH
 自分が落ち込んでいる時に、人の元気な声を聞いた場合、二種類の反応があるように思う。

973:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.15 E4WJrJFH
「でも、雪さん、自分でしてるとき、すごく気持ち良さそうだった」

974:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.15 E4WJrJFH
「お願いします。思い出に…したいんですの」

975:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:25.14 E4WJrJFH
「ふーん。ねえねえ、ホントにぜんぜん覚えてないものなの?」

976:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.23 E4WJrJFH
「精神的なものみたいだ。怖いんだよ、どうしても」

977:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.25 E4WJrJFH
「和泉ちゃん、走ると転…」

978:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.25 E4WJrJFH
「キミは!」

979:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.27 E4WJrJFH
 この状況で、彼女が僕に嘘をつく意味がない。

980:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.28 E4WJrJFH
 そろそろ後かたづけを、という雪さんを残して、僕は部屋へ引っ込むことにした。

981:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.29 E4WJrJFH
「…あったかいし、嫌いじゃない」

982:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.31 E4WJrJFH
「こんにちは…」

983:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.31 E4WJrJFH
「人に慣らされたキツネは、逆に人の世界で生きていく力を失ってしまう―そういうことだね」

984:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.33 E4WJrJFH
「お姫様が目を覚ますために、王子様がすることって、ひとつしかないよ」

985:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.34 E4WJrJFH
 舞台の裏手に走る。

986:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.35 E4WJrJFH
 花梨が和泉ちゃんの胸の辺りを触っているのが見えた。

987: スリースポットグラミー
10/05/05 11:29:26.12 VVvkiYcx
なんで紅白あんなに下手糞だったの?ねえ奈々オタ教えてよ

988:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.36 E4WJrJFH
 明日っていうのは、そんな日常。

989:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.37 E4WJrJFH
「なんだって?」

990:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.39 E4WJrJFH
 もしかしたら、ここが病院だっていう話は、嘘なのかもしれない。

991:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.40 E4WJrJFH
『おねがい…マリアを助けて…』

992:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.41 E4WJrJFH
 ゆらゆらと像を失い、不確かになっていく、確かだったモノたち。

993:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.43 E4WJrJFH
 でも、苦しんでいるのは、僕だけじゃなかった。

994:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.43 E4WJrJFH
「…気持ちいい?」

995:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.45 E4WJrJFH
 あの場では、夢が覚める覚めないより、女の子を射抜くという結末に対する恐怖が先に立っていた。

996:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.45 E4WJrJFH
 漠然とした不安みたいなものを感じながら、僕はひとり、家路についた。

997:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.46 E4WJrJFH
「誰が、あんたみたいなひねくれ者をつかまえて、可愛いなんて言いますか」

998:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.49 E4WJrJFH
「これよ、これ」

999:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.48 E4WJrJFH
 安堵の声を上げたのは、さっきの子とは対照的、いかにもおとなしげな女の子だった。

1000:九鳳院 紫 ◆aLICeotiAI
10/05/05 11:29:26.49 E4WJrJFH
 くすくす、意地悪げな笑い。

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