10/05/05 05:22:45.08 iiR+DPu+
>>128
―いわゆる王道から外れた作品についてどう思われますか。
松本:王道を馬鹿にし、王道を批判し、王道路線から外れることは誰にでも出来ますよ。
―といいますと?
松本:王道モノで大きな売上になるものを作る自信がないから、王道からあえて外れた道を選び、
王道批判ともとれる内容の曲を作る人たちがいるけど、そういうの作るのって
実はものすごく簡単なんだよね。
わざとマニアックなアレンジにしてるバンドっているじゃないですか、
売れ線じゃない、サブカルチャーっていうんですか?
自分達は普通じゃない、特別だって、 好き勝手やってるやつね。あれに似てる。
“王道ありき”なんだよね。
王道が無いとサブカルチャーにはならないから。
言い方は汚いけどいわゆる“売れ線の曲”を皮肉った内容のフレーズを盛り込めば、
王道にイヤ気がさしてる人とかにウケるんです。
―王道ありき、ってことですか。確かにそうかも知れませんね。
松本:王道を批判することをやめてくれと言っているわけじゃないんですよ。
まず王道モノを作れることを見せてくれよ、とこちら側としては思うわけ。
売れてる作品におんぶにだっこの状態で王道批判されても説得力に欠けると思うんだよ。
例えば技術が乏しいバンドはライヴとかで 無茶をして目立とうとする。
楽器を壊したり、自傷行為をしたり、 時には排泄行為をしたりするバンドもいるんだけど。そういったことをしてもね、
やっぱり残らないんですよ。「本物」が作れない人達だから。
B'zだと稲葉はもちろんバンドみんなが上手くて王道な曲もマニアックな曲も両方できるから説得力がある。
―本物を作り続けている松本さんが言うとものすごく説得力がありますね。ありがとうございました。
松本:ありがとうございました。