10/05/03 15:05:47.04 tpXiOMSs BE:1076466299-PLT(12050) ポイント特典
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県庁勤務から盛岡芸者の見習いになった氏家梓さん
張りのけいこ場に三味線の音が響く。「次は右足でがんすよ」。先輩の声に「はい」とうなずく。
小首をかしげる姿も板についてきたが、ひざや足首は腫れて痛む。
着物姿で正座する、立つという所作を自然に見せるには、まだ時間がかかる。
長引く不景気で、気前の良い「旦那(だんな)衆」はめっきり少なくなった。
そんな中でも、知人は妻が大事にしていた遺品の着物を、美容室で隣り合わせた女性は帯を贈ってくれた。
「芸のけいこは一生。盛岡といえば芸者、と言われるくらい頑張っていきたがんすなっす」。数年先の独り立ちを見据える。
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