10/04/24 21:30:03.77 iFDv2r8c
>>655(続き)
マクロス7はTV版でも劇場版でもない第3の立場をとることで「正史論争」にけりをつけた。
これは、マクロスの続編を作り続けていくにあたって清算しておかなければなならない負債であった。
マクロス7はその役目を充分に果たしたと思う。さて、マクロス7で清算しようとした負債はもうひとつある。それは「歌」だ。
ご存知のとおりマクロスでは歌が重要なポイントを占める。それがリリー・マルレーンにヒントを得たことを知っている人も居られるだろう。
因みにリリー・マルレーンとは第二次大戦中に唄われた歌で、敵も味方もラジオからこの唄が流れる時間になると戦闘をやめてこの歌に聞きほれたとか、
敵味方の兵士が一緒になって歌ったとか逸話を残す名曲である。
この曲自体は単に「酒場に歌の上手ないい女がいる」というだけの曲なのだが、その詩の端々に平和な日常を垣間見せ、妙に郷愁を誘う。
そのことが兵士たちに憩いを与え、戦闘すら放棄させるに至り、平和・反戦のシンボルとまで言わしめたのだろう。
では、それをモチーフとしたマクロスで、歌はどうなったのだろう?答えは簡単。兵器になってしまったのだ。
ゼントラーディに絶大な効果を及ぼす最終兵器「ミンメイアタック」として。
ミンメイの言動に多大な影響を与えるカイフンを平和主義の軍隊嫌いにしたりすることで、
積極的に歌が兵器として使われないよう釘をさしたりしてはいるが、もちろん焼け石に水。
マクロスIIではそのものずばり「ミンメイアタック」を統合軍はおろか、敵のマルドゥークまで使ってくるし、
ゲーム「スクランブルバルキリー」ではバルキリーは「ミンメイフィールド」を張って触れた敵機を寝返らせる。
直接兵器利用ということではなくとも、ゲーム「VF-X」では人質にとられたアイドルグループを特殊部隊に救出させたり、
ミンメイの月面コンサートを警護した「ミンメイ・ガード」など統合軍が歌や歌手に関与し統制していた事実が見出せる。
おそらく初期移民船団のゼントラーディ遭遇時のマニュアルには、「全帯域波で流行歌を流すこと」と書かれているのではないだろうか?
そう思わせるほどマクロスでは歌=兵器というイメージが出来あがっているのだ。
(続く)