10/04/11 19:47:37.51 bOhTwUfG BE:1587062584-PLT(12001) ポイント特典
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妹の闘病記を出版した、平山華さん ／栃木
◇苦悩をありのままに－－平山華さん（４０）＝宇都宮市新里町
「美談は書きたくなかった」。肺がんのため３２歳の若さで亡くなった妹・樹（みき）さんの闘病記「お姉ちゃん、私、生きていたいの」（随想舎）を出版した。
２８歳でがんを宣告された樹さんが０９年１０月に亡くなるまでの３年１０カ月。家族としての葛藤（かっとう）、樹さんの苦しみ、悲しみ、孤独、姉妹が抱える
家庭問題－－などをありのままに描いた。樹さんに笑顔をくれた患者仲間やその家族に感謝の気持ちを伝え、「同じ境遇で苦しむ人の参考になれば」という。
「妹や周囲を傷つけることになるのでは」と悩んだが、「美談では悲しみや苦しみは理解できない」と思い至った。出版後、読者から手紙が届き、反響の大きさを感じている。
闘病中、病院で患者仲間やその家族と笑顔で楽しく話している樹さんの姿が印象的だった。「人は周囲に助けられているのだと改めて気付かされた」としみじみ話す。【山下俊輔】
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毎日新聞 2010年4月11日 地方版