10/03/31 10:31:55.37 nFAe78Vo BE:881597928-PLT(12223) ポイント特典
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県内で予算規模が大きいいわき、郡山、福島の３市では新年度、市税収入見込みはいずれも前年度を下回るが
予算額全体は膨らんだ。景気悪化で法人市民税収などが急減する一方、子ども手当の支給や景気の下支え策
などで歳出は減らせないためだ。財源確保に頼るのが、借金となる市債の発行と国からの地方交付税。各市とも
苦しいやりくりを続けている。（佐々木和彦、中川透）
●いわき・郡山・福島市／苦しいやりくり
市町村の税収は、県と比べると景気による変動が小さい。県の税収は企業の業績に大きく左右されるのに対し
市町村は土地や建物からの固定資産税収が柱になっているためだ。県税は前年度比約？％減る見込み
だが、これら３市の市税収入は同２～５％減にとどまる。
それでも、税収の落ち込みは深刻だ。３市の当初予算の市税収入は年々減少している＝グラフ。個人の所得や
企業の利益に応じて額が決まる市民税が大きく落ち込んだ。
３市のうち、市税が最も減ったのがいわき市で前年度比５％減。歳入を確保するため、借金にあたる市債発行額は
前年度より９億円増えた。 いわき市は税収規模が近い郡山市と比べ、市債発行額が大きい。２００８年度の県内市
町村財政状況によると、過去の借金残高は郡山市９６７億円に対し、いわき市１４４０億円。借金返済に充てる支出
（公債費）が一般財源に占める割合は郡山市１３.７％、いわき市１７.１％だった。
いわき市の借金が膨らんできたのは、駅前再開発などのハード整備に巨額の費用がかかってきたため。ただ
市の大型工事は、１１４億円を投じて今春に完成したＪＲいわき駅南口整備で、ピリオドを打つという。市の財政担当者は
「ここ数年で市債の償還がピークを迎え、新たな起債をしても返済できる」とみる。
県内市町村全体で見ると、市債など地方債の発行額は９８年度の計約１１５０億円から、０８年度は計約５８０億円に
なった。経費の削減や事業見直しなどで、過去１０年間で大きく減り、借金残高も減る傾向にあった。しかし、一昨年
以降の景気後退で、改善してきた自治体財政が再び悪化に転じる恐れが出ている。
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