10/03/22 19:13:45.91 Z4FAcDPQ BE:93672342-PLT(12000) ポイント特典
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「東京都青少年健全育成条例改正を考える会」が、民主党のヒアリングに参加した後、
東京都庁にて記者会見およびイベントを開催した。
盛り上がりを見せていた森川嘉一郎氏の論にフォーカスし、イベントの模様をお届けしたい。
コミケ準備委員会の推定によれば、発行点数の3割、部数の5割が、
18歳未満のキャラクターの性表現を含んだ、エロティックなパロディであるそうだ。
そこで、実際にどのようなエロパロ同人誌が制作されているのかという例として、
森川氏がスライドに表示したのは、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイを主人公とした、
ある18禁の同人誌。当然のことながら、綾波レイも、碇シンジも14歳、改正案が通った際には、
アウトとなること間違いなしの同人誌である。
この同人誌を森川氏がピックアップしたのは、作者である岡崎武士氏が、
過去に商業作品で文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で優秀賞を受賞しているからであった。
さらに森川氏は、同様の例をいくつか続けた。性的な表現の規制から逃れるために、
一般誌ではなく成人向け漫画誌『漫画ブリッコ』(セルフ出版/白夜書房)でデビューを果たし、
後に『ヘルタースケルター』(祥伝社)で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した岡崎京子氏。
日本発の美少女同人誌である『シベール』を出版し、後に『失踪日記』で同大賞を受賞した吾妻ひでお氏。
また、同賞のアニメーション部門優秀賞を受賞した『かみちゅ!』のコミカライズを手がけた
鳴子ハナハル氏が成年漫画も手がけていることなどを挙げ、
法によって作品を規制し、有害である・不健全であるといったレッテルを貼ってしまうことで、
悪い作品だけが消えるようなことには決してならないばかりか、漫画のみならず、
関係性の深いアニメやゲームといった市場までもがズタズタにされてしまう可能性があり、
また、そういった場から、優れた文化的達成を得た作品の萌芽が生まれることがあるのだと警鐘を鳴らした。
森川氏は、国が認める「良い漫画」が生まれるまでに、都が認めまいとする「悪い漫画」は
必要不可欠であるのだ、という毒を混ぜたユーモラスな文化論的立場で改正案に反対を表明したわけである。
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