10/03/19 17:57:22.58 VbAchTb8 BE:1063344184-PLT(12000) ポイント特典
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大ヒット商品が続々「特許切れ」へ。 2010年以降、もう「新薬」は生まれない!?―製薬会社も患者も悩ます「2010年問題」のリスク
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2010年問題―という言葉をご存じだろうか? ファイザー、メルク、武田薬品・・・、これら巨大製薬会社の売上げは、実は少数の有力製品(ブロックバスター薬)によって支えられている。
その特許が2010年を挟んだ数年間で一斉に切れ、薬の値段が下がることにより、製薬会社の経営に大きな影響を与えるのではないかと危惧されているのだ。でも、こんな意見もある。
「薬が安くなるなら、わたしたち消費者にとっては良いのでは・・・?」
確かに「薬の値段が下がる」という面だけ見れば、その通り。でも問題はそんなに単純ではない。アルツハイマー病、がん、うつ病・・・、私たちの暮らしを脅かす病。その画期的な新薬が生まれなくなるのではないかと危惧されているのだ。
今回の「追跡!A to Z」は、製薬業界の現状を追った。
メカニズムが複雑な病気は新薬開発が進まない
特許が切れると「ジェネリック薬品」が登場。薬の売り上げが激減する。
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そもそもいま、なぜ製薬会社が「一斉に」特許切れに悩んでいるのだろうか? その最大の原因は「この20年間、莫大な売り上げにつながる画期的な新薬がほとんど開発されていない」ことにある。
年間10億ドル以上を売り上げる「ブロックバスター」と言われる薬の多くは、80~90年代に開発され、それ以降、ほとんど生まれていないのだ。
なぜ、新薬が生まれないのか? 私たちは世界最大の製薬会社・ファイザー社を直撃した。研究開発部門のトップ、マーティン・マッカイ博士の話。
「8~90年代にかけて、われわれが薬を開発していたのは、科学的にメカニズムがはっきりしている病気だった。しかし、いま取り組んでいるのは、もっと難しい病なのです」
新薬が生まれない第一の要因。それはがんやアルツハイマー病など、発症のメカニズムがはっきりしていない病気を対象にしていることにある。
つづく