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「あ の 鐘 を 鳴 ら す の は ―」
歌手の和田アキ子（５９）が２２日、兵庫・淡路島の高田屋嘉兵衛公園で行われた「阿久悠・愛と希望の鐘」の
除幕式に出席した。同島で生まれ、２００７年に尿管がんのため亡くなった作詞家・阿久悠さん（享年７０歳）を
顕彰するため、７２年の日本レコード大賞で最優秀歌唱賞を受賞した名曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を
モチーフにした白い鐘が完成。和田は同曲の作曲家・森田公一氏（７０）と鳴らし初めをした後、約７０００人の
来場者とともに同曲を大合唱した。
阿久さんの遺族も駆けつける中、和田は笑顔で、「デビューして４２年。いろんな歌をいろんな先生に書いてい
ただいたけど、『あの鐘を―』『もう一度ふたりで歌いたい』は私が歌手でいる限り、ずっと歌い続けられる歌」と
戦後最大のヒットメーカーをしのんだ。モニュメントを制作した実行委員会に手形を贈り、「ちゃんと横に
『和田アキ子』と書いといて下さい。相撲取りが来たと思われるから」と笑わせた。
式典には「東京からわざわざ２０人ぐらい来てくれたファン」（和田）など、想定の１０００人を大きく上回る
約７０００人が来場。和田は「紅白歌合戦でもコーラスがあるけど、これだけ広い年齢層で、これだけの人数は
なかなかない」と大合唱に感激。「阿久先生は『会ってきた人、すべてに愛を込めて』とおっしゃった。今、
その意味をかみしめている」としみじみとしていた。
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