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【正論】評論家・西部邁 国家を歯牙にかけぬ民意の堕落
自民党の内部から「保守再生」の声が挙がってはいる。
だが、「保守」の意味が一向に明らかにされていないのだ。
保守とは、自由のための秩序を国家の「歴史的」な規範に求め、
平等の限界を国民の「歴史的」な公正感に見いだし、友愛に伴う偽善を国民の
「歴史的」な節度によって防止する、という姿勢のことであろう。
戦後の65年間、それら「歴史的なるもの」が破壊にまかされてきた。
それを放置してきたのは、ほかならぬ自民党の責任である。
(略)
デモクラティズム(民主主義)は民衆という多数者に「主権」ありとする。
主権とは「崇高、絶対、無制限の権利」のことである。
ただし、民衆が「国民」であるならば、国家の歴史に秘められている英知のことをさして、
主権という修辞を与えることも許されよう。
しかし、平成列島人のように国家のことを歯牙(しが)にもかけない単なる
人民の民意に主権を見いだすのは、民衆政治の堕落にすぎない。
これから誕生する保守の最初の仕事は、民主主義を国民政治への最大の敵と見定めることであろう。
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