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名古屋市南区にある10階建てマンションで、途中階の屋根の上や、
すぐ近くの路上に投げ捨てられるなどした10匹の死んだ猫が昨年7~9月、
相次いで見つかっていたことが分かった。
10匹の大半は子猫で、中にはポリ袋に入れられ、投げ捨てられていたケースもあった。
マンション住民や動物愛護団体から情報提供を受けた愛知県警は、
動物虐待事件の可能性もあるとみて捜査を始めた。
同市内の動物愛護団体によると、10匹の中にマンションの住民で、複数の捨て猫を
譲り受けていた男性のペットが含まれていた可能性のあることがわかり、同団体が
動物愛護法違反容疑などで刑事告発を検討している。県警も今月上旬、男性から任意で
事情を聞くなど、事実確認を進めている。
同団体関係者によると、男性は昨年7~10月、捨て猫の飼い主を探すインターネットのサイトを介して、
愛知県内などの5人から計8匹の猫を譲り受けたが、その後、譲り主に「猫が転落死した」と、
死んだ猫の写真をメールで送信してきた。このため、譲り主が同団体に相談し、団体側がすべての
猫を返還するよう求めた。男性は2匹を返したが、6匹については、「1匹はエアコンのダクト穴から転落死し、
5匹はマンション周辺や駅前に放した」などと答えたという。
戻された2匹については、目にけがをしていたといい、団体関係者は
「虐待の可能性もある。男性は10月以降もサイトに募集を出している譲り主に
子猫計7匹を譲り受けたいと連絡しているが、拒否するよう注意を促した」としている。
男性は読売新聞の取材に対し、「猫が好きで、多くの猫を飼ってみたかった。
家に帰ってきたら1匹が見あたらず、(マンションの)下を見たら、落ちて死んでいた。
強くたたいたことはあるが、落とすようなことはしていない」と話している。
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