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前代未聞！阿久根市、例の市長が無視したおかげで未払い給与の強制執行申し立てされる
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給与未払いの阿久根市元係長、強制執行申し立て
市庁舎内にあった人件費に関する張り紙をはがしたとして、鹿児島県阿久根市の竹原信一市長（５１）が懲戒免職にした元係長男性（４５）側が
１０日、市が未払いの給与などを支払うよう命じた裁判所の判決に従わないとして、市に対する債権差し押さえ命令（強制執行）を鹿児島地裁川内(せんだい)支部に申し立てた。
総務省は「自治体が強制執行を受けることになれば、極めて異例の事態」と話している。
申立書は、昨年１０月からの給与など２２２万２８０９円の支払いを求め、差し押さえ債権としては市の貯金口座を挙げている。
男性は昨年７月末に懲戒免職処分を受けたが、「市長の裁量権の逸脱乱用」と主張。処分取り消しを求める訴訟を起こすとともに、行政事件訴訟法に基づき処分の効力停止を申し立てた。
鹿児島地裁は昨年１０月、効力停止を決定し、福岡高裁宮崎支部も地裁の決定を支持した。しかし、市は決定に従わず、男性は給与などの支払いを求めて提訴。
地裁は今月３日の判決で、市に支払いを命じ、判決確定前に財産の差し押さえができる仮執行も認めた。
男性側は、支払いを求める通知書を市長に送付したが、期限の１０日正午までに市が支払わず、差し押さえの手続きに入った。
市総務課は「書面が届いていないため、コメントできない」と話している。
（2010年3月10日20時59分 読売新聞）