10/03/10 19:11:39.81 OQr1Xz5H
ローマ帝国衰退の原因ってマルクス・アウレリウスがクズを帝位につけたからだよね
『自省録〔じせいろく〕』は、そのころ、おそらく何かの参考文献として手に取ったのだと思う。
これは、哲学的な内容の短い文章を集めた本だ。
書いたのはマルクス・アウレーリウス(121年生-180年没)。第16代ローマ皇帝だ。
「哲人皇帝」とあだ名され、「五賢帝」のひとりに数えられる名君である。
他人の厚顔無恥に腹の立つとき、ただちに自ら問うてみよ、
「世の中に恥知らずの人間が存在しないということがありうるだろうか」と。
ありえない。それならばありえぬことを求めるな。
他人の言動や評判に振り回されることなく、ただ自身のやるべきことをやり遂げよと
マルクス・アウレーリウスは言っている。
確かにぼくは、せせこましい日常の中で、自分自身でさえくだらないとわかっている
小さな摩擦やかすかな引っかかりに、いちいち傷ついたり消耗したりしている。
変な律儀さを発揮して、かえって能率を落として義務を果たせないこともある。
そんなやつには、これは適切なアドバイスだ。
しかし、このような言葉を立て続けに聞かされると、あまりにも正しすぎやしないかと思う。
立派すぎて、まともすぎて、距離を感じないか。
教室の黒板の上に貼られた標語のように、おっしゃるとおりだが、
優等生すぎて、少しも心に残らない。
この本は、まさに標語を一瞥するように、サッと「目を通しただけ」で、すぐに図書館に返してしまった。
本と会話を交わすどころではなく、たった一言の声さえ聞かなかった気がする。
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