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他の宗教神を不浄な悪魔に変え蔑む、これが聖書。
ベルゼブブ(Beelzebub)は旧約聖書『列王紀』などに登場する異教神。
ベルゼバブ、ベールゼブブとも表記される。新約聖書にもその名がみえる。
この名はヘブライ語で「ハエ(一説には「糞山」)の王」を意味する。
本来はバアル・ゼブル(????? ??????)、即ち「気高き主」あるいは「高き館の主」という意味の名で呼ばれていた。
これは恐らく嵐と慈雨の神バアルの尊称の一つだったと思われる。
パルミュラの神殿遺跡でも高名なこの神は、冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神だった。
一説によると、バアルの崇拝者は当時オリエント世界で広く行われていた、豊穣を祈る性的な儀式を行ったとも言われる。
しかしヘブライ人たちは、こうした異民族の儀式を嫌ってバアル・ゼブルを邪教神とし、やがてこの異教の最高神を語呂の似た
バアル・ゼブブすなわち「ハエの王」と呼んで蔑んだという。これが聖書に記されたために、この名で広く知られる様になった。
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