10/03/02 22:52:22.14 NOhdUJHD BE:883958944-PLT(15001) ポイント特典
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昨今のテレビで目に余るものといえば過剰なテロップだ。どうしてこんなにテロップが増えたかといえば、
「追跡」「好奇心」といった情報番組がゴールデンで幅を利かせていた頃にさかのぼる。こういった番組は、
まず冒頭に「アバン」と呼ぶ見どころ紹介のような2~3分のVTRを付けるのが常道で、怒鳴っている人や
走っている人、泣いてる人が細切れに出てくれば、視聴者は「なんか面白そうだな」ってことになる。
要は、視聴者を番組に引き込むためのテクニックだった。
しかし、テーマによっては、例えば「収納術」や「美顔術」というケースでは迫力のある画は難しい。
そのとき考え出したのが、テロップを画面いっぱいに出し、色を付けたり動かしたりして、そっちに
目を奪わせてしまい、テロップの力で画面に迫力を出してしまう手法だった。裏を返せば、テロップを
取ってしまえば、結構、地味な人が地味な話をしているだけ、なんてことも多々ある。
そのテロップの元祖ともいえるのが「進め!電波少年」(日本テレビ)。これは夜11時台枠のため
制作費がなく、市販のビデオカメラでロケを行う手法を取ったところ、画面はなんとか見られるという
レベルだったが、今のように指向性マイクが発達していなかった時代のため周囲240度の音を拾って
しまい、肝心の人物の音声がハッキリとれなかった。それでも、モゴモゴした声で無理やり番組を
成立させるための苦肉の策がテロップの使用だったのだ。そんな時代もあったが、今ではタレントの
言葉をテロップで迫ったり、画面上方の隅に番組名などを載せてザッピングしている視聴者をつなぎ
留める役割も。
そもそもは制作費がない時代の工夫のひとつだったテロップだったが、今ではすっかりダマシの手段に。
もし、テロップがうるさい番組があったらエンドロールでディレクターの名前にご注目。そいつはテロップ
頼みのチキン野郎です。 (民放プロデューサー・谷スグル)
ソース 本日のゲンダイ
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