10/02/23 10:08:03.58 tGMFt/9L BE:2136175698-PLT(12030) ポイント特典
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いじめ訴訟 和解合意の意味は重い(2月23日)
滝川市の小学校で6年生の女子児童がいじめを苦に自殺し、母親が市と道に損害賠償を求めた訴訟は、和解することで合意した。
札幌地裁が示した和解骨子は、いじめが自殺につながることを予見できた可能性を認定した。
さらに再発防止の観点から、道などは、いじめ被害者側の意見を聞いて調査する第三者機関の設置に向け努力することも盛り込まれた。
和解金の支払いや謝罪も含め、原告側の意向をくみ取った内容だ。和解合意の持つ意味は重い。
来月下旬には和解が成立する。滝川市と道は合意内容を真摯(しんし)に受け止め、悲しい出来事を二度と起こさない体制をつくらなければならない。
訴状などによると、女児は小学校5年ごろから同級生に「気持ち悪い」などと言われるようになった。
担任教師に悩みを相談したが、学校側は実態の調査や自殺を回避する措置を取らなかったため、女児は2005年9月に教室で自殺を図り、翌年1月に亡くなった。
残された教訓は多い。当初、滝川市教委は「いじめの事実は把握できなかった」と発表している。
また道教委は女児の遺書のコピーを入手していながら放置し、それを紛失していた。
ひとりの少女がいじめに苦しみ、教室で命を絶つという重大な事態に対する当事者意識の欠如は甚だしく、教育行政への不信を募らせた。
学校や教委は子供の命を守るという重い責任を負っていることをあらためて自覚してほしい。
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