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露天商が殺意否認 鶴来７人殺傷事件初公判 金沢地裁
２００８（平成２０）年９月、白山市鶴来桑島町の桑島神社で７人を殺傷したとして、
殺人や殺人未遂などの罪に問われた本籍小松市、住所不定、元露天商新井敏明被告（４４）の
初公判は２２日、金沢地裁（神坂尚裁判長）であった。罪状認否で新井被告は被害者を車ではねたり、
かまで傷付けたりしたことについて「間違いない」とした上で、「殺意はない」と述べ、起訴内容を
一部否認した。
検察側は冒頭陳述で、新井被告が同神社の秋祭りで露店を開いていた際、住民から「あんなもん売れん
やろ。ばかだな」などと悪口を言われたと思い込み、「住民を痛めつけようと決意した」と指摘。
一度離れた神社に戻ったところ、「住民が談笑している様子を見て確定的な殺意を抱いた」と述べた。
起訴状によると、新井被告は０８年９月１３日午後１０時２０分ごろ、桑島神社境内に乗用車で突入、
建設業手伝い岡田陽平さん＝当時（３０）＝に激突して殺害。車ではねたり、かまで切り付けたりして
６人に重軽傷を負わせたとしている。
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