10/02/17 14:40:41.06 lNrUM9Iy BE:445036853-PLT(12000) ポイント特典
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近頃の若者はなぜダメなのか
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■「新村社会」の小さな消費
ニート、フリーター、草食男子……と、さまざまに語られる今どきの若者は、「消費しない消費者」として、経済社会の不活性化の一因とも目される。でも、本当にそうなのだろうか。
という素朴な立脚点から7年をかけて、47都道府県の若者1千人に聞き取り調査をしたのが、広告会社でマーケティングを担当する著者。
「ケータイは、ポケットにむき出しの刃物を入れている気分」といったナマな言葉に接しながら、彼らの背後にある「人間関係の劇的な変化」をとらえていく。
変化の根底にあるのは、ケータイに集約される、つながりすぎたネットワーク社会だ。
思春期からケータイを当たり前に持った世代は、過去から現在までえんえんと積み重なり、容易に切ることができない人間関係の中にいる。
「ときとしてダブルブッキング、トリプルブッキングしながら、ひと口飲んだらつぎの会合へと、渡り鳥のように顔を出す子もいる」
というように、巨大な「新村社会」で村八分にならないために、彼らは人間関係の維持にお金と時間と労力の大半を費やす。
つまり消費しないのではなく、小さな消費を大量にしている消費者なのだ。
著者は若者批判に陥らず、調査した実態を「私たち大人にも確実に起こっている変化」として最後に提示する。
その読み解きよりも前に、実は時代の変化にしたたかに対応している若者の個々の事例が面白い。
URLリンク(book.asahi.com)