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DNA検査で辿る「種の起源」
DNA検査が普通になる時代
記録文書を辿るだけでは、家系図作成が困難な場合もあります。最近はDNA検査の技術も一般化されてきましたから、
自分と血の繋がりのある人物を探すために、家系図作りの一環としてDNA検査を行うという人も増えてきました。
最新のDNA技術を用いた研究では、有名人のDNAとその血筋を調べるという試みも行われています。
種の起源とDNA検査の組み合わせ
1859年に出版した「種の起源」の進化論で世界的にその名を知られるチャールズ・ダーウィン。
彼の誕生から200年以上経った今、彼の子孫からDNAサンプルを採取し、
進化論の父の偉大な祖先を辿る研究が進められています。
研究結果は、彼の祖先がアフリカから中東にかけて住んでいた初期現生人類の子孫であることを指し示していたと言います。
この5ヵ年の研究プロジェクトは、ナショナルジオグラフィックとIBMの協賛で行われたもので、
最先端のDNA検査技術が用いられています。この新技術によって、
初期人類がどのようにアフリカから地球上に広まって行ったかがわかるそうです。
現在のところ35万人がこの研究で検査されており、クリス・ダーウィンもそのうちのひとりに含まれています。
彼は1986年にオーストラリアに移住しており、現在はシドニーの西にあるブルーマウンテンズに住んでいます。
そこで冒険家として活動する傍ら、ツアーガイドの仕事もしています。
遺伝子情報は父親のY染色体を通して受け継がれるため、クリスさんも高祖父のチャールズ・ダーウィンから多くの遺伝子を受け継いでいます。
唾液を含んだ綿棒から割り出された彼のDNA情報は、45000年前にアフリカから中東に居た現生人類との繋がりを示しました。
地球上の各地へ散らばって行く動きの中でも、比較的初期の頃です。
彼らはその後ヨーロッパへ渡り、1200年頃イギリスへ渡る前に、南スペインへ移動して氷河期を乗り越えています。
ダーウィンの血筋が、クロマニョン人の遺伝子を濃く受け継ぐ子孫であることもわかっています。
クロマニョン人は後期旧石器時代にヨーロッパに分布した人類です。ダーウィンが生きていたら、きっと驚嘆し、興味を示したことでしょう。
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