10/01/29 20:31:21.58 B2gv+Gak BE:1046807429-PLT(12100) ポイント特典
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人類初の小惑星への着陸・離陸に成功した日本の小惑星探査機「はやぶさ」が6月、地球に帰ってくる。
致命的なトラブルに何度見舞われても、「不死鳥」のようによみがえる姿は、宇宙ファンのみならず世界の人々の心をとらえた。
科学技術予算をめぐり、昨秋に行われた政府の行政刷新会議の事業仕分けでは税金を投入する意義が話題になった。
「科学技術に具体的成果は必要か」。はやぶさの奮闘は、この議論にも一石を投じると考える。
はやぶさは03年に打ち上げられ、地球と火星の間の軌道を回る小惑星イトカワを目指した。
小惑星の岩石採取や、新型イオン(電気推進)エンジンでの飛行など、米国すら成功していない「人類初」に挑戦、一つ一つ実現させた。
軽自動車ほどの小さな機体の開発費は、わずか127億円。
限られた予算の中、無駄をそぎ落とし、破格に安い惑星探査機としても注目された。
はやぶさの「すごさ」は、それだけではない。姿勢制御装置が故障したり、7週間も通信が途絶えたほか、
イオンエンジン4基のうち3基が故障するなど、地球に帰還できなくなってもおかしくないトラブルが相次いだ。
これに対し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のプロジェクトチームは、約3億キロ離れたはやぶさに指令を送り、
エンジン噴射や太陽の光の圧力を使った姿勢制御を成功させ、
故障した2基のイオンエンジンのまだ使える装置をつなぎエンジン1基を復活させるなど、「神業」で望みをつないだ。
この手に汗握る「ハラハラ」「ドキドキ」に人々は一喜一憂し、「はやぶさ頑張れ」との声援が広がった。
私はイトカワ着陸直後の06年1月、本欄で「はやぶさから科学のワクワクを教わった」と書き、
科学技術に確実な成果を求める声に対し、夢への挑戦を許容する懐の深さを求めた。
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