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マツダ、フォードとの中国合弁を解消
マツダは米フォード・モーターとの中国での乗用車の合弁生産の解消を検討している。
マツダは、フォードとの世界的な戦略提携は続ける一方、2009年に米国を抜き世界最大の市場となった中国での事業強化に向け、独自に生産体制増強を図りたい意向とみられる。
マツダは2006年から中国の合弁会社「長安フォードマツダ汽車」（重慶市）でマツダ車を生産。
合弁会社には中国メーカーの長安汽車が50％、フォードが35％、マツダが15％を出資し、重慶市と南京市に計2工場を持ち、マツダ車は両工場で生産されている。
しかし、増産や車種変更を機動的に行う柔軟な生産体制の構築やコスト削減には、意思決定に時間のかかる3社合弁は不適当と判断、
南京工場を分社し、マツダと長安汽車の2社の折半出資による合弁に切り替える見通しである。
フォードは重慶工場を長安汽車と2社で運営し、実質的にマツダとフォードで中国生産を分割する案を軸に調整中だ。
マツダは主力の「アクセラ」の現地生産拡大で、2009年に約18万台だった中国での新車販売を早期に30万台にすることを目指す。
経営難のフォードは2008年、保有するマツダ株の一部を売却、マツダに対する出資比率は33.4％から約11％に下がっている。
両社とも「提携関係は続ける」とするが、マツダの経営に対するフォードの影響力は薄れており、中国など新興国戦略は今後、独自路線が進むものとみられる。
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