10/01/23 16:16:29.05 3HZgzh5b● BE:851140875-2BP(3111) 株主優待
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出口が見えない不況、正社員にもなれない時代。そんな中でどうやって自分を守ってい
けばいいか―。こんな「現実直視」の授業を中学校で展開する教員が出始めた。行く手
は厳しいが、教え子たちに何とか身を立ててほしいという思いからだ。実践例は日教組の
教研集会で報告される。
「だまされないで生きるため」
宮城県柴田町立槻木中学校の高木克純教諭(53)は、3年生の社会科の授業でこう板
書して生徒たちに示す。年間で約30時間かける「したたかに生きぬくための経済学習」の
一つだ。
授業では、若者の2人に1人が非正規雇用で働いている現実を伝える。例えば、時給70
0円だと月収は10万円ちょっと。中学生には大金だが、これで生活のすべてをまかなうと
なるとどうか―。高木教諭は、こう順序立てて生徒たちに説く。アパートの家賃、食費、光
熱費。
一人暮らしの前提で家計簿をワークシート形式で書き込ませると、「毎日ご飯をファストフー
ドで済ませても足りない!」「生活費以外を抑えないとやっていけない」という声が上がるとい
う。
ハローワークの情報誌を素材に、雇用条件を把握するためにどうやって求人票を読み取
るかもみんなで考える。派遣切りやリーマン・ショックなども授業で取り上げる。最初はピン
ときていなかった生徒たちも、授業が進むと「労働者がレンタル品みたいになっている」「派
遣という形で安い賃金で働かされている」といった感想を口にするようになるという。
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