10/01/22 21:51:15.23 TSmr9t48● BE:30342896-PLT(12346) ポイント特典
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年末商戦も薄型テレビは人気だが、国内メーカーはまるで儲からない。2008年度、国内首位のシャープ、2位のパナソニックはともに営業赤字。
世界2位のソニーに至ってはテレビ事業だけで、1300億円の営業赤字を計上した。
上位総崩れの中、唯一黒字を確保しているのが、事業規模で劣る東芝だ。実際、東芝のテレビ事業は絶好調。国内シェアは06年の1ケタから
09年には20%目前と約3倍に上昇した。しかも一貫してシェアを伸ばしているのは東芝だけ。この同社だけのテレビ黒字を、業界通は“電機業界七不思議の一つ”と呼ぶ。
■シェアどん底からの復活 「本物」志向で口コミ呼ぶ
06年2月21日、東芝は薄型テレビの新ブランド「REGZA(レグザ)」を発表した。会場は前年末にオープンしたばかりの超高級ホテル、
マンダリンオリエンタル東京。華々しさの裏側で、実は、東芝のテレビ事業は危機に瀕していた。
1990年代のブラウン管時代を経て、時代は薄型テレビへ入ったとき、東芝は大きく出遅れた。03年に液晶テレビに参入するも不振、
国内シェアは1ケタ台に落ち込む。現場は「事業の危機を肌で感じていた」(映像グローバルマーケティング部の本村裕史氏)。
起死回生を懸け、満を持して投入したのがレグザだ。
レグザの商品企画を担当する本村氏らは、どん底からはい上がるには小手先ではダメ、徹底的に商品性にこだわるしかない、
と考えた。ブランドコンセプトを「本物のテレビを作る」とし、高級ホテルでの発表会は、「本物を作るという社内へのメッセージだった」(同氏)という。
こだわりは、機能、画質、デザイン、あらゆる面に貫かれた。たとえば外部端子。コスト優先なら2系統、商品性を考えると3系統は欲しい。
1端子分のコスト増は100円玉程度になる。猛烈な議論の末、3系統に決定した。画像用LSIでは、半導体設計者が大量の機能を詰め込み、
「趣味で作るな」と批判が出たが、「本物を作る」と封じ込めた。
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