10/01/21 12:16:35.54 o2FpuvlX
「犬は優れた動物だから殺すな、私は蚊も殺さない」 小嶺麗奈の主張は本当に正しいか
小嶺麗奈が2010年1月17日にブログにて、保健所に収容された犬の殺処分について持論を展開し、
大きな反響を呼んでいる。[略] 当該のブログを生命倫理の研究者に見てもらい、話を聞いた。
まず、小嶺の主張には一定の意義があるが、同時に非常に危うい部分があるという。「犬には特別な
テレパシーのような物があって人間の感情が分かるんです」、「介助犬の頭の良さや感情の察し方には
とても驚かされます」と小嶺は述べる。テレパシーの有無はともかく、犬の殺処分を許しがたい理由として、
能力の高さを挙げている。裏返せば、能力が高いか低いかということが、物事を判断する尺度になる
ということだ。哺乳類が保護に値する理由として動物愛護団体が挙げてきたのも、知能の高さや感情の
豊かさだった。しかし、これを基準にすると、動物よりも知能が低い状態にある人間や、意識が
ないとされる人間はどうなのか、という問題が発生する。
実際、このような理屈によって、どの成長段階までならば胎児を殺しても問題にならないかという
議論が、昔から続いてきたそうだ。また、こういった議論があることによって存在が否定されるという
批判が、障害者の人々から提起されてきたという。そうであるならば、犬が優れた動物だという
小嶺の主張は、どこまで説得力を持つだろうか。
また、小嶺に対して、「肉を食べるくせに」といった批判が数多く出ていることも奇妙だと、
生命倫理の研究者は語る。肉食だろうと菜食だろうと、飼育するペットを安易に捨てることは正当でない
という点には変わりないのであり、肉食を理由に小嶺を批判することは、話のすり替えである。
ところが、小嶺自身の主張の中にも、同様の誤りがある。「私はなるべくなら蚊も殺さないように
しています」というが、そのことは、ペットの飼育責任や里親制度の促進といった、本来提起しようと
したはずの問題とは無関係だ。小嶺は、この点に気づいていないようだ。
ブログのエントリーは削除。全文は以下にある画像で。
URLリンク(www.tanteifile.com)