10/01/03 12:38:00.19 oi0aAgyu BE:75924443-PLT(13002) ポイント特典
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「東洋の魔神」が今年も大逆転を演じた。山登りの5区(23・4キロ)で、東洋大の柏原竜二(2年)が、
昨年自らマークした記録を10秒更新する1時間17分8秒の区間新を樹立。
2年連続でチームを往路優勝に導いた。
トップと4分26秒差の7位でタスキを受けると、6人をごぼう抜き。
区間2位に4分以上の差をつける異次元の走りで、往路2位の山梨学院大に3分36秒差をつけ、
2年連続の総合優勝へはずみをつけた。
速すぎる柏原に、沿道からやじが飛ぶ。「ゆっくり走れよ、コラッ!」。
他大学の関係者と思われる人からの声で、負けん気に火が付いた。
「レース中は、前を追うことしか考えてなかった。『知るか!』と思って走りました」。
10区間中最長の5区23・4キロ。標高864メートルを駆け上る天下の険は、今年も柏原の独壇場だった。
首位と4分26秒差の7位でスタート。負担は昨年より32秒軽いが、きつさに変わりはない。
5・35キロまでに3人を抜き、10キロで2位浮上。1人だけ違う足取りは、前を行く者の戦意さえ喪失させた。
区間2位の山梨学院大・大谷康は「あまりにスピードが違って、気にしないで走ろうと思いました」と振り返った。
~中略~
もともと休日は部屋に閉じこもるタイプで、趣味はアニメ、ゲーム、漫画。
座右の銘「ピンチにスマイル、勝利をゲット!」は、漫画「最強!都立あおい坂高校野球部」から引用したもの。
逆境に動じず、勝利をつかんでみせた。
往路優勝だけでなく、復路に向けて貯金もつくった。
2位山梨学院大との差は3分36秒。距離にして1キロ以上のリードをつくった。
「チームにいいアドバンテージをつくれてよかった。これで終わりじゃない」。
昨年、出場67回目で初の総合Vを果たした東洋大。たった1人の男が、また箱根駅伝史を塗り替え始めた。
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