10/01/01 10:47:45.83 8+cxd6lM BE:164053027-BRZ(10001) ポイント特典
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埼玉県八潮市で電気工事会社を経営している保護司、三浦幸治さん(38)は、少年院を出た少年たちを雇い、社会復帰を後押ししている。
自分自身が17歳の時に傷害事件を起こし、東北少年院に1年1カ月入ったことがある。「つまずいた子供にもう一度チャンスをあげたい」と願う。
中学2年で生徒会長になり、学校の先生になるのが夢だった。しかし、知人の連帯保証人になっていた父親が多額の借金を背負い、高校進学をあきらめざるを得なくなった。
絶望感と友人関係のトラブルも重なって、ささいなことで教師を殴り顔の骨を折るけがをさせてしまった。それから生活ぶりは一変。暴走族の総長になり、3回目の傷害事件で少年院に送られた。
少年院で暴力がなぜいけないかを悟った。自分の家庭は、兄弟や親子間の暴力がまるでコミュニケーションのように当たり前になっていて、加減が分からなかった。
しかし、「殴った時に自分の手が痛ければしつけだが、痛くなければ暴力だ」と仲間から教わった。
少年院を出るとすぐ第2種電気工事士の資格を取った。99年に大学入学資格検定を受け、東京理科大学工学部(夜間)に入学。
家庭の事情で退学したものの、00年に会社を設立した。そして、05年、刑務所や少年院を出た人たちを雇用する法務省の協力雇用主に登録、これまでに12人を受け入れた。
「自分が少年院のころ、親が引き取りを拒否したりして、出院できない仲間がいた。そのさみしそうな顔が忘れられなかった」少年たちは家庭環境が複雑で、一般常識を教えてもらっていないことも多い。
三浦さんの指導は、「おはよう」や「ありがとう」のあいさつの仕方、はしの持ち方にも及ぶ。「人は変われる」「相手の痛みを考えろ」とも声をかける。
校内暴力で保護観察処分となり3年前から三浦さんの会社で働く少年(19)は、同僚とけんかしがちだったが、一呼吸おいて抑えられるようになった。「仕事では厳しいが、普段は何でも話せるお父さんのような存在」と三浦さんを慕う。
元暴走族の教師が活躍する漫画「GTO」を励みにしてきたという三浦さん。
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