09/12/29 17:14:50.68 0shrOLMZ BE:781026277-PLT(12033) ポイント特典 株優プチ(news)
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なぜ日本の製造業はサムスンに勝てないのか
「理詰めの経営」が立ちすくむ理由
チマチマした差別化、ばらまき技術投資、結果として世界的レベルの競争での大きな立ち遅れ。そしてそうした
経営のあり方を、「当社の現状を考えると、これが当面のベスト」と、あたかも論理武装をさせている、えせ「
理詰めの経営」。中国や韓国の企業の乱暴にも見える大胆かつ戦略的な行動と比べると、そしてそれをやってし
まう彼らのエネルギー水準の高さを見せつけられると、日本企業サポーターとしての伊丹もつい文句を言いたくなる。
理詰めの経営は、大きな戦略的地図を持った人が細部をもゆるがせにしないように気をつけるときには有効でも、
戦略的地図も将来の見取り図も頭の中にない人が目先の論理を重箱の隅をつつくように詰めたところで、「立ちす
くみ」に終わるのが関の山である。
サムスンの営業利益約3260億円に対して、日本の国内大手九社の合算営業利益が1519億円。束になってもサムス
の半分にならないのである。
サムスン飛躍のカギは「ジャンプアップ作戦」
サムスンは80年代半ばに(つまりたった25年ほど前に)当時世界最強だった日本の半導体メーカーの牙城であっ
た半導体メモリーの世界に本格参入した。韓国の国内市場などないに等しく、当時、無謀だと言われた。私もそ
う思った。しかしサムスンは日本企業の隙を狙うようなニッチ投資から始め、ついには参入後わずか10年で日本
企業をほとんど追い落とすところまで成長した。
そうなってしまった原因には日本企業の対応のまずさもあ
ったが、サムスンの投資戦略も見事だった。半導体がシリコンサイクルという循環をする市況型産業であること
をある意味で利用して、不況期になると次の好況期を目がけた大型投資をするのである。その大型投資を横目に
日本企業は、「それでは過剰設備の危険があるから、投資は控えめにしなければ、しかも不況期で資金的にも苦
しいし」と「理詰めの経営」に見える行動を取った。それで次の好況期がきたときには、供給能力のある企業へ
と半導体ユーザーは注文を出す。
reuters
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