09/12/21 02:58:05.62 jeuf/8Br BE:612333836-2BP(3001) 株主優待
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冬の富士「強風、ヒマラヤ並みに危険」 片山さんら遭難
元F1レーサー片山右京さん(46)らの富士山での遭難事故は、冬山の恐ろしさをみせつけた。夏は多くの登山客でにぎわう日本の最高峰だが、冬は一転してヒマラヤに匹敵する危険が潜み、ベテラン登山家にも牙をむく「魔の山」となる。
山岳気象予報士の猪熊隆之さん(39)によると、片山さんたちが入山した17日は一時的に冬型の気圧配置が緩み、中腹以下ではこの時期としては比較的穏やかな天候だった。しかし、夜半から非常に強い寒気が南下し、強風と低温に見舞われた。
猪熊さんは、片山さんが同行した2人のテントが飛ばされたことに気づいた17日午後11時40分ごろの現場付近の風速を平均20メートル前後、最大瞬間風速は30メートル前後と推定。
「結果論だが、天気図などから判断して片山さんたちは17日中に下山すべきだった」と指摘する。
周囲にほかの山がない独立峰の富士山では、冬場の最大の危険は強風だ。西から季節風が吹きつけ、沢や尾根に当たって旋風(つむじ風)など複雑な風の流れが発生する。
中大山岳部OBの猪熊さんは大学3年の冬、山頂付近で風に飛ばされて約250メートル滑落して左足を骨折。
テントなしで一晩耐えて生還した経験がある。「なだらかな地形の富士山で遭難すると当時は思わなかった」と猪熊さん。
大都市部に近く冠雪が早い富士山は、大学山岳部や社会人山岳会の冬山訓練の場として人気を集める。
しかし、11月以降は例年、風が非常に強まり、登山道は積雪や凍結するので、正月の「ご来光登山」は限られた精鋭登山家のみが可能な世界だ。
日大山岳部OBでエベレスト登頂の経験がある古野淳さん(48)は、冬の富士山に約40回登り、風の恐ろしさを再三体験している。
「6件ほど遭難を目撃したが、空中を登山者が飛んでいったときは恐怖を感じた」。本人も山頂付近でザイルにつながったまま突風に20メートル近く飛ばされたことがあり、「冬の富士山はヒマラヤ並みに危険」と言う。
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