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チェコ大統領が地球温暖化を「科学でなく新興宗教」と批判
米メディアに答えて
【ロサンゼルス宮城武文】
コペンハーゲンで行われている地球温暖化会議に際して、チェコ共和国のクラウス大統領は地球温暖化理論は
「科学ではなく新興宗教だ」と激しく批判した。米フォックスニュースのインタビューに答えたもの。
同大統領は経済学者で地球温暖化批判論者として知られる。同氏は地球温暖化理論は、「ポリティカル・コレクトネス」の
産物で、「非合理的なイデオロギー」と断罪、地球温暖化に関する政策は、共産主義国家が人間の行動を規制したものと
同様の政策だと批判している。同氏は、旧チェコスロバキアで「プラハの春」に加わったことがあるが、旧ソ連軍の軍事介入
で同国の民主化運動は弾圧されている。
地球の環境に対して人類の与える影響については、人類の叡智による技術の開発で、人類の影響は今まで以上に小さくできるとしている。
地球がわずかに温暖化していることは、長い地球の歴史のサイクルで繰り返されていることであり、二酸化炭素排出などの
人間活動の結果によるものではないと主張している。
クラウス氏は「コペンハーゲンで論議されているような極端な措置を取る必要はない」と主張、地球温暖化理論を主唱するのは
「ビジネスとか自国のためのカネを得ようという欲心がある」として、理論を自己的な利益のために利用している人々が多いこと
を指摘している。
同氏は経済成長を損なうような自由を奪う地球温暖化政策には断固反対すると述べている。同氏は英国の保守派政治家で
「鉄の女」として知られた宰相になぞらえて「中欧のサッチャー」という異名を持つ。