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【農家歓喜】「栃木25号」ついに誕生 総収量1.5倍、高い品質、輸送性、耐病性を誇る
夏秋イチゴ新品種開発 県いちご研究所 農水省に品種登録を出願
県農政部は18日、県農業試験場いちご研究所が開発した夏秋イチゴの新品種（系統名「栃木25号」）について、
農林水産省に品種登録を出願したと発表した。県内でこれまで生産されてきた夏秋イチゴ「とちひとみ」に比べ、
総収量が１・５倍程度多く、色や形、食味など品質が優れ、輸送性や耐病性も高いため、県はとちひとみの
後継品種として、再来年度からの本格生産を目指している。
夏秋イチゴは、とちおとめなど通常のイチゴの端境期の夏秋期（７～11月）に生産され、ケーキやデザートなど
業務用の需要がある。しかし現在は米国などからの輸入品が80％を占め、近年は安全安心や鮮度の観点から、
国内産への期待が高まっている。
栃木25号は２００５年の交配から選抜された新品種。盛夏期の受精能力や品質がきわめて優れ、イチゴの重要
病害である炭疽病にも強いことから、07年に系統名が付与され、昨年から那須塩原市や日光市で現地適応性試験
が行われていた。
試験出荷では洋菓子店や市場からも高い評価を受けたという。
順調にいけば、来春にも農水省から出願公表される見通しで、名称はその後、県が決定する。
とちひとみは本年度、県北部の15戸の農家が75アールで２トン生産した。県は来年度から順次、農家に栃木25号
への切り替えを働き掛けていくという。
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