09/12/13 13:29:56.91 YiqUG9aE BE:1763193784-PLT(12000) ポイント特典
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二〇〇四年秋の園遊会で、天皇陛下が異例の発言をされた。棋士で東京都教育委員だった
米長邦雄さんの「日本中の学校で、国旗を揚げ国歌を斉唱させるのが私の仕事です」との発言に答えた
▼「やはり強制になるということでないことが、望ましいですね」と陛下。米長さんがどんな反応を
期待したのか分からない。自身の言葉の影響を自覚した当意即妙の回答に感心させられた
▼中国の胡錦濤国家主席の後継者と目される習近平副主席が十五日、陛下と会見することになった。
官邸の強い意向で実現した会見が「天皇の政治利用に当たるのではないか」と議論になっている
▼外国要人との会見は一カ月以上前に文書で申請する慣例があり、宮内庁は断っていた。鳩山由紀夫首相
の指示を受けた平野博文官房長官が強く要請した結果、特例で決まった
▼「二度とあってほしくない。憲法下の陛下の基本的なあり方にもかかわる」と宮内庁の羽毛田信吾長官は
異例の強い不快感を表明したが、将来の主席の“箔(はく)付け”に協力するだけなら、政治利用といわ
れても仕方ない
▼明治維新後、近代的な国民国家を確立するため、新政府は天皇制を利用した。太平洋戦争に敗れて新憲法が
制定された際に、天皇は政治的な権能を一切持たない国民の「象徴」になった。戦前の反省がそこにある。
政治はもっと歴史に敏感であってほしい。