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洋画低迷 名画頼み 岩波ホールが旧作上映 来年から
ミニシアターの老舗として知られる東京・神田神保町の岩波ホールが、一九七〇年代以来となる映画の旧作上映を来年から始める。
国内では洋画の配給が減少傾向にあり、新作だけで日程を組むのが困難になることも予想され、旧作に目を向けることになった。 (放送芸能部・小田克也)
旧作上映は「岩波ホールセレクション」と銘打ち、第一回は「抵抗と人間」をテーマに「海の沈黙」(ジャン・ピエール・メルヴィル監督)を二月二十日~三月十九日、
「抵抗 死刑囚の手記より」(ロベール・ブレッソン監督)を三月二十日~四月十六日に上映する。
いずれも第二次大戦中の占領下における人間の尊厳を描いた名作。
パンフレットには評論家の故加藤周一さんが「海の沈黙」について書いた文章が掲載されている。
旧作上映では、人間の存在をあらためて問う秀作を中心に据える。
邦画も視野に入れ、新作と旧作を併せて上映するなど、さまざまな展開を検討中。新作上映の期間外に日程を組むが、年間の回数や期間は柔軟に編成する構え。
旧作を取り上げるのは、七九~八一年、入居する岩波神保町ビルの岩波シネサロンで「世界名画シリーズ」と題し、ルネ・クレール監督の「巴里の屋根の下」などを上映して以来。
国内では、洋画、特に芸術性の高い作品の人気が最近低迷し、映画会社も配給権購入を見送りがちだ。
七四年から世界の名作を発掘し、これまで約二百本を上映してきた岩波ホールにすれば頭の痛いところで、打開策を模索していた。
岩波ホールの企画・宣伝担当の原田健秀さんは「世界同時不況の中、映画はもうかれば、おもしろければいいという商業主義一辺倒だ。
映像の多様性が失われている。映画を供給する側の姿勢が問われており、岩波ホールの考えはこうだ、というものを示したい」と意欲を見せる。
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